コンテンツにスキップ

「守備固め」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Fuji 3 (会話 | 投稿記録)
機械的に除去された有為な記述を復帰
m Bot作業依頼#Cite webの和書引数追加
 
(19人の利用者による、間の23版が非表示)
1行目: 1行目:
{{notice|この節を編集される方は、まず[[Wikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 野球#主な○○、○○として有名な選手について]]をご覧ください}}

'''守備固め'''(しゅびがため)とは、[[野球]]や[[サッカー]]など攻守のある競技で、守備力を上げるために守備に難のある選手から、守備が上手い選手に変える作戦のことを指す。
'''守備固め'''(しゅびがため)とは、[[野球]]や[[サッカー]]など攻守のある競技で、守備力を上げるために守備に難のある選手から、守備が上手い選手に変える作戦のことを指す。
ここでは野球の守備固めについて記述する。<!--サッカーも相当書けると思いますが-->
ここでは野球の守備固めについて記述する。

==概要==
守備固めは、主にリードしている側のチームが終盤に行う。主に以下のパターンがある
#守備に難のある選手を守備固めの選手に交代する
#[[代打]][[代走]]に出た選手をそのまま守備固めとして守備につかせる
#代打代走に出た選手を自軍の守備時に守備固めの選手に交代する

守備固めとして出場する選手は、守備力以外の能力がそれほど高くないことが多い守備力以外も高い選手は先発で使われている可能性が高い。そのため、守備固め選手は、打席が回ってくるのが遅い打順に入れられることが多い。守備固めを行って逃げ切りを図ったものの、同点とされて延長戦に入ってしまうような場合は、守備固めによる攻撃力ダウンが裏目に出ケースとる。

なおワンサイドゲームの場面で主力選手を守備固めの選手に変えることがあるが、守備固めよりもむしろ主力選手の休養や、控え選手に試合経験を積ませることが目的であることが多い。

また、特殊なシフトをくための守備固めもある。[[広島東洋カープ]]の[[マーティ・レオ・ブラウン|マーティ・ブラウン]]監督(当時)過去に[[5人内野シフト]]敷く際、[[外野手]]の1人を[[内野手]]経験者に交代し、内野で守備させた

[[代打]]と異なり、連続試合出場を継続させるための手段として用いられることは少ないが、[[読売ジャイアンツ]]の[[松井秀喜]]は1999年に脇腹を痛めて打撃ができなくなった際、7月から8月にかけての計9試合に終盤の1イニングのみ守備固めとして出場し、連続試合出場を継続させている。


==守備固めとして著名な選手==
==野球==
{{notice|この節を編集される方は、まず[[プロジェクト‐ノート:野球#確認事項]]をご覧ください}}
守備固めは、主にリードしている側のチームが終盤に行う。
複数のポジションをこなせる選手は、守備固めとして出場することも多い。打球の飛びやすい方向などを考えて、守備に難のある選手と守備位置のみ交代する場合もある。
守備固めは主に、以下のパターンとなる。
*[[本西厚博]] - 好守の外野手で三塁手としても出場。[[ゴールデングラブ賞]]1回。
# 守備に難のある選手を交代する
*[[上田浩明]] - [[埼玉西武ライオンズ|西武ライオンズ]]一筋に18年プレー。内野の全ポジションを守り外野の経験もある。通算796試合出場で340打席。
# [[代打]][[代走]]に出た選手をそのまま守備につかせる
*[[田中秀太|秀太]] - 現役時代のほとんどを一塁手を除く内野全般の守備固めとしてプレー。ムードメーカー的な存在でもあった。
# 代打代走に出た選手を交代する
*[[寺内崇幸]] - [[読売ジャイアンツ]]一筋で、主に内野全般の守備固めとしてプレー。2013年には[[オールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]に、[[エクトル・ルナ]]の辞退に伴う追加選出で出場を果たしている<ref>{{Cite web|和書|publisher=日刊スポーツ|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20130717-1158848.html|title=【巨人】寺内が球宴出場、原監督が太鼓判|accessdate=2017-02-14}}</ref>。
*[[飯山裕志]] - 内野全般のユーティリティープレイヤー。ほぼ専ら守備固めとしての起用で、[[北海道日本ハムファイターズ]]一筋で2017年に引退するまで20年間にわたりプレー。
*[[英智]] - 現役生活の多くのシーズンを代走・守備固めの[[スーパーサブ]]として過ごした。強肩でならし、引退まで衰えることはなかった<ref>[https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/06/kiji/K20121006004267060.html 英智惜別レーザー!ホームベースから右翼ポール直撃!]スポーツニッポン2012年10月6日閲覧</ref>。


==関連項目==
守備固めとして出場する選手は、守備力以外の能力がそれほど高くないことが多い(守備力以外も高い選手は先発で使われている可能性が高い)。そのため、守備固め選手は、打席が回ってくるのが遅い打順に入れられることが多い。守備固めを行って逃げ切りを図ったものの、同点とされて延長戦に入ってしまうような場合は、守備固めによる攻撃力ダウンが裏目に出ケースと言える時もある。
*[[コンバート (野球)]]
*[[ユーティリティープレイヤー]]


== 脚注 ==
なおワンサイドゲームの場面で主力選手を守備固めの選手に変えることがあるが、守備固めよりもむしろ主力選手の休養や、控え選手に試合経験を積ませることが目的であることが多い。
{{reflist}}


{{野球}}
また、特殊なシフトをくための守備固めもある。広島の[[マーティ・レオ・ブラウン|マーティ・ブラウン]]監督は過去に二度「'''内野手5人の奇策'''」するために、[[中堅手]]を[[内野手]]経験者に交代し、内野で守備させた


[[Category:野球用語|しゆひかため]]
{{DEFAULTSORT:しゆひかため}}
[[Category:フィールディング]]

2023年11月18日 (土) 17:22時点における最新版

守備固め(しゅびがため)とは、野球サッカーなど攻守のある競技で、守備力を上げるために守備に難のある選手から、守備が上手い選手に変える作戦のことを指す。 ここでは野球の守備固めについて記述する。

概要

[編集]

守備固めは、主にリードしている側のチームが終盤に行う。主に以下のパターンがある。

  1. 守備に難のある選手を守備固めの選手に交代する。
  2. 代打代走に出た選手をそのまま守備固めとして守備につかせる。
  3. 代打・代走に出た選手を自軍の守備時に守備固めの選手に交代する。

守備固めとして出場する選手は、守備力以外の能力がそれほど高くないことが多い(守備力以外も高い選手は先発で使われている可能性が高い)。そのため、守備固め選手は、打席が回ってくるのが遅い打順に入れられることが多い。守備固めを行って逃げ切りを図ったものの、同点とされて延長戦に入ってしまうような場合は、守備固めによる攻撃力ダウンが裏目に出るケースとなる。

なお、ワンサイドゲームの場面で主力選手を守備固めの選手に変えることがあるが、守備固めよりもむしろ主力選手の休養や、控え選手に試合経験を積ませることが目的であることが多い。

また、特殊なシフトを敷くための守備固めもある。広島東洋カープマーティ・ブラウン監督(当時)は、過去に5人内野シフトを敷く際、外野手の1人を内野手経験者に交代し、内野で守備させた。

代打と異なり、連続試合出場を継続させるための手段として用いられることは少ないが、読売ジャイアンツ松井秀喜は1999年に脇腹を痛めて打撃ができなくなった際、7月から8月にかけての計9試合に終盤の1イニングのみ守備固めとして出場し、連続試合出場を継続させている。

守備固めとして著名な選手

[編集]

複数のポジションをこなせる選手は、守備固めとして出場することも多い。打球の飛びやすい方向などを考えて、守備に難のある選手と守備位置のみ交代する場合もある。

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 【巨人】寺内が球宴出場、原監督が太鼓判”. 日刊スポーツ. 2017年2月14日閲覧。
  2. ^ 英智惜別レーザー!ホームベースから右翼ポール直撃!スポーツニッポン2012年10月6日閲覧