世界幻想文学大系
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世界幻想文学大系(せかいげんそうぶんがくたいけい)は、国書刊行会より1975年から1986年にかけて数期に分けて刊行された、ヨーロッパ・南北アメリカ文学を軸とした幻想文学の叢書。
責任編集は紀田順一郎と荒俣宏。担当編集者は鈴木宏(現・水声社代表)。
「刊行第一期」で、国書刊行会が1976年度の日本翻訳出版文化賞を受賞している。
一部は新装単行版で再刊。ちくま文庫で再刊された作品もある。
一覧
[編集]第一期
[編集]- 1 『悪魔の恋』(ジャック・カゾット、渡辺一夫,平岡昇訳)
- 2A『マンク』上(マシュー・グレゴリー・ルイス、井上一夫訳)
- 2B『マンク』下(マシュー・グレゴリー・ルイス、井上一夫訳)
- 3 『ウィーランド』(チャールズ・ブロックデン・ブラウン、志村正雄訳)
- 4 『エジプトのイサベラ』(ルートヴィヒ・アヒム・フォン・アルニム、深田甫訳)
- 5A『放浪者メルモス』上(C.R.マチューリン、富山太佳夫訳)
- 5B『放浪者メルモス』下(C.R.マチューリン、富山太佳夫訳)
- 6 『セラフィタ』(オノレ・ド・バルザック、沢崎浩平訳)
- 7 『ミイラ物語』(テオフィル・ゴーチェ、田辺貞之助訳)
- 8 『魔性の女たち』(ジュール・バルベー・ドールヴィイ、秋山和夫訳)
- 9 『魔術師』(ウィリアム・サマセット・モーム、田中西二郎訳)
- 10『魔女の箒』(ウォルター・デ・ラ・メア、脇明子訳)
- 11『悪魔の陽の下に』(ジョルジュ・ベルナノス、木村太郎訳)
- 12『詩人と狂人達』(G.K.チェスタトン、福田恆存訳) - 実質は中村保男訳
- 13『現代ドイツ幻想短篇集』(グスタフ・マイリンクほか、前川道介編訳)
- 「灼熱の兵士」(グスタフ・マイリンク、藤井倫具訳)
- 「壜の上の男」(グスタフ・マイリンク、藤井倫具訳)
- 「石油綺譚」(グスタフ・マイリンク、藤井倫具訳)
- 「ひそかに鼓動する都会―プラークの魅力 1」(グスタフ・マイリンク、藤井倫具訳)
- 「神秘の都―プラークの魅力 2」(グスタフ・マイリンク、藤井倫具訳)
- 「C・3・3」(ハンス・ハインツ・エーヴェルス、石川實訳)
- 「カディスのカーニヴァル」(ハンス・ハインツ・エーヴェルス、石川實訳)
- 「スターニスラワ・ダスプの遺言」(ハンス・ハインツ・エーヴェルス、石川實訳)
- 「ファン・セラノの手記」(カール・ハンス・シュトローブル、前川道介訳)
- 「噂」(ヴィルヘルム・フォン・ショルツ、前川道介訳)
- 「窓の顔」(ヴィルヘルム・フォン・ショルツ、鈴木潔訳)
- 「ヴィンチガウのペスト」(ヤーコプ・ヴァッサーマン、石川實訳)
- 「ハーシェルと幽霊」(アルブレヒト・シェッファー、石川實訳)
- 「人殺し」(アレクサンダー・M・フライ、波田節夫訳)
- 「楽しい一日」(クラウス・マン、波田節夫訳)
- 「エリダノス号」(クリスタ・ライニヒ、前川道介訳)
- 「ヴェニスの或る暖爐取付け工の身の毛もよだつ体験」(アルフレート・アンデルシュ、波田節夫訳)
- 「シュペルトの旅籠」(ヴェルナー・ベルゲングリューン、深見茂訳)
- 「踊る足」(ヴェルナー・ベルゲングリューン、深見茂訳)
- 「冥合の術」(ヴェルナー・ベルゲングリューン、深見茂訳)
- 14『万霊節の夜』(チャールズ・ウィリアムズ、蜂谷昭雄訳)
- 15『創造者』(ホルヘ・ルイス・ボルヘス、鼓直訳)
第二期
[編集]- 16A『ペルシーレスとシヒスムンダの苦難』上(ミゲル・デ・セルバンテス、荻内勝之訳)
- 16B『ペルシーレスとシヒスムンダの苦難』下(ミゲル・デ・セルバンテス、荻内勝之訳)
- 17『招霊妖術師』(フリードリヒ・シラー、石川実訳)
- 18『侏儒ペーター』(クリスティアン・ハインリッヒ・シュピース、波田節夫訳)
- 19『サラゴサ手稿』(ヤン・ポトツキ、工藤幸雄訳)
- 20『カシオペアのΨ』(シャルルマーニュ=イシール・ドフォントネー、秋山和夫訳)
- 21『シャンパヴェール悖徳物語』(ペトリュス・ボレル、川口顕弘訳)
- 22『ファンタステス』(ジョージ・マクドナルド、蜂谷昭雄訳)
- 23A『ワイルダーの手』上(ジョセフ・シェリダン・レ・ファニュ、日夏響訳)
- 23B『ワイルダーの手』下(ジョセフ・シェリダン・レ・ファニュ、日夏響訳)
- 24『神秘の薔薇』(W.B.イェイツ、井村君江, 大久保直幹訳)
- 「ケルトの薄明」(大久保直幹訳)
- 「月の沈黙を友として」(大久保直幹訳)
- 「神秘の薔薇」(井村君江, 大久保直幹訳)
- 「錬金術の薔薇」(井村君江, 大久保直幹訳)
- 「掟の銘板」(井村君江, 大久保直幹訳)
- 「三博士の礼拝」(井村君江, 大久保直幹訳)
- 25『小悪魔』(アレクセイ・M.レーミゾフ、安井侑子訳)
- 「小悪魔」
- 「魔女ザノーファ」
- 「火事」
- 「小象」
- 「お陽さまを追って」
- 26『アカシャ年代記より』(ルドルフ・シュタイナー、高橋巖訳)
- 27A『アルラウネ』上(ハンス・ハインツ・エーヴェルス、麻井倫具, 平田達治訳)
- 27B『アルラウネ』下(ハンス・ハインツ・エーヴェルス、麻井倫具, 平田達治訳)
- 28A『アルクトゥルスへの旅』上(デヴィッド・リンゼイ、荒俣宏訳)
- 28B『アルクトゥルスへの旅』下(デヴィッド・リンゼイ、荒俣宏訳)
- 29『夢想の秘密』(ジェイムズ・ブランチ・キャベル、杉山洋子訳)
- 30『秘密の武器』(フリオ・コルタサル、木村栄一訳)
第三期
[編集]- 31A『東方の旅』上(G.ド・ネルヴァル、篠田知和基訳)
- 31B『東方の旅』下(G.ド・ネルヴァル、篠田知和基訳)
- 32A『不思議な物語』上(E.ブルワ=リットン、中西敏一訳)
- 32B『不思議な物語』下(E.ブルワ=リットン、中西敏一訳)
- 33『十九世紀フランス幻想短篇集』(J・ロランほか、川口顕弘編訳)
- 「謎のスケッチ」(エルクマン=シャトリヤン)
- 「古代の指輪」(サミュエル=H・ベルトゥー)
- 「死の刻限」(アベル・ユゴー)
- 「胸騒ぎ - 深夜の饗宴」(ペトリュス・ボレル)
- 「幽霊」(アロイジュス・ブロック)
- 「高名な魔術使」(アルチュール・ゴビノー)
- 「トビアス・グヮルネリウス」(シャルル・ラブー)
- 「コモール伯 - 〈パンを求める人〉の語れる物語」(エミール・スヴェストル)
- 「眼蓋のない眼」(フィラレート・シャール)
- 「白い廿日鼠」(エジェジップ・モロー)
- 「マンドラゴラ」(ジャン・ロラン)
- 「贋の鳥」(カチュール・マンデス)
- 「死者たちの対話」(フランソワ・コペ)
- 「夢 - 抜萃篇、第二部」(グザヴィエ・フォルヌレ)
- 「未来の新聞」(シャルル・クロ)
- 「恋に狂って死んだ小石 - 月から落ちて来た小咄」(シャルル・クロ)
- 「クシペユ」(J・H・ロニ兄)
- 34『ロシア神秘小説集』(A.K.トルストイほか、川端香男里編)
- 「吸血鬼」(アレクセイ・コンスタンチーノヴィチ・トルストイ、 栗原成郎訳)
- 「吸血鬼の家族 - ある男の回想より」(アレクセイ・コンスタンチーノヴィチ・トルストイ、栗原成郎訳)
- 「三百年後の出会い」(アレクセイ・コンスタンチーノヴィチ・トルストイ、川端香男里訳)
- 「恐ろしき占い」(A・A・ベストゥージェフ=マルリンスキイ、金沢美知子訳)
- 「シルフィッド - ある分別家の手記より」(ウラジーミル・フョードロヴィチ・オドーエフスキイ、望月哲男訳)
- 「思いがけない客」(ミハイール・ニコラエヴィチ・ザゴスキン、西中村浩訳)
- 「シトース」(ミハイール・ユリエヴィチ・レールモントフ、松橋薫訳)
- 「夢」(イワン・セルゲーエヴィチ・トゥルゲーネフ、斉藤陽一訳)
- 35『英国ロマン派幻想集』(E.ダーウィンほか、荒俣宏編訳)
- 「伝承と秘儀」(ウォルター・クレーン)
- 「夏の女王」(ウォルター・クレーン)
- 「栄光の手」(リチャード・バラム)
- 「ロマー・マウル」(ジョン・クーパー・ポウイス)
- 「過ぎ去った王国の女王」(アルフレッド・エドガー・コッパード)
- 「リアンノンの霊鳥」(ケーニス・モリス)
- 「乙女たちの悪夢」(アンナ・キングスフォード)
- 「夢日記」(アンナ・キングスフォード)
- 「小鬼の市」(クリスティーナ・ロセッティ)
- 「召された乙女」(ダンテ・ガブリエル・ロセッティ)
- 「自然と超自然の博物誌」(ロバート・カーク)
- 「秘密の共和国」(ロバート・カーク)
- 「植物の愛」(エラズマス・ダーウィン)
- 「新旧ロマンス篇」(ヴァーノン・リー)
- 「まぼろしの恋人」(ヴァーノン・リー)
- 「忌まわしき呪い」(エリック・リンクレーター、広田耕三訳)
- 「海賊船長スローターボード氏」(マーヴィン・ピーク、高木国寿訳)
- 36『ヘンリー・ブロッケン』(W.デ・ラ・メア、鈴木耀之介訳)
- 「ヘンリー・ブロッケン - 豊かで不思議な、想像を絶するロマンスの領域におけるその旅と冒険」
- 37『第三の魔弾:コンキスタドール異聞』(レオ・ペルッツ、前川道介訳)
- 38A『西の窓の天使』上(グスタフ・マイリンク、佐藤恵三, 竹内節訳)
- 38B『西の窓の天使』下(グスタフ・マイリンク、佐藤恵三, 竹内節訳)
- 39『オーランドー:伝記』(V.ウルフ、杉山洋子訳)
- 40『神秘のカバラー』(ダイアン・フォーチュン、大沼忠弘訳)
- 41『現代イタリア幻想短篇集』(I.カルヴィーノほか、竹山博英編訳)
- 「返されなかった青春」(ジョヴァンニ・パピーニ)
- 「自分を失った男」(ジョヴァンニ・パピーニ)
- 「禁じられた音楽」(アルド・パラッツェスキ)
- 「「人生」という名の家」(アルベルト・サヴィニオ)
- 「巡礼」(マッシモ・ボンテンペッリ)
- 「ゴキブリの海」(トンマーゾ・ランドルフィ)
- 「コロンブレ」(ディーノ・ブッツァーティ)
- 「魔法の上着」(ディーノ・ブッツァーティ)
- 「壮麗館」(アルベルト・モラヴィア)
- 「パパーロ」(アルベルト・モラヴィア)
- 「アルゼンチン蟻」(イタロ・カルヴィーノ)
- 「猿の女房」(ジョヴァンニ・アルピーノ)
- 「娘は魔女」(ジョヴァンニ・アルピーノ)
- 「ケンタウロスの探究」(プリーモ・レーヴィ)
- 「虚偽の王国」(ジョルジョ・マンガネッリ)
- 「ある鰯の自伝」(ルイージ・マレルバ)
- 「リゲーア」(ジュセッペ・ランペドゥーサ)
- 42A『ヘリオーポリス』上(エルンスト・ユンガー、田尻三千夫訳)
- 42B『ヘリオーポリス』下(エルンスト・ユンガー、田尻三千夫訳)
- 43『夢の本』(J・L・ボルヘス、堀内研二訳)
- 44『月世界への旅』(マージョリー・H.ニコルソン、高山宏訳)
- 45『普遍の鍵』(P.ロッシ、清瀬卓訳)