大谷海岸駅
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大谷海岸駅 | |
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駅舎(2021年7月) | |
おおやかいがん Ōyakaigan | |
◄小金沢 (3.7 km) (1.1 km) 大谷まち► | |
所在地 | 宮城県気仙沼市本吉町三島 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■気仙沼線BRT |
キロ程 | 58.3 km(前谷地起点) |
駅構造 | 地上駅 |
乗車人員 -統計年度- |
27人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 2012年(平成24年)8月20日[* 1] |
備考 | 無人駅 |
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大谷海岸駅[** 1] | |
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駅入口(2007年6月) | |
おおやかいがん Ōyakaigan | |
◄小金沢 (3.7 km) (3.3 km) 陸前階上► | |
所在地 | 宮城県気仙沼市本吉町三島94-12[** 2] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■気仙沼線 |
キロ程 | 58.3 km(前谷地起点) |
電報略号 | オヤ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線[1] |
開業年月日 | 1957年(昭和32年)2月11日[2] |
廃止年月日 | 2020年(令和2年)4月1日[** 3] |
備考 | 無人駅[1] |
大谷海岸駅(おおやかいがんえき)は、宮城県気仙沼市本吉町三島にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)のバス停留所である。元々は同社の気仙沼線の鉄道駅であった。
鉄道駅の頃から道の駅大谷海岸と併設しており[1]、日本一海水浴場に近い駅としても知られていた。
歴史
[編集]- 1957年(昭和32年)2月11日:日本国有鉄道(国鉄)気仙沼線の大谷駅(おおやえき)として開業[2]。
- 1962年(昭和37年)2月1日:貨物取扱を廃止[2]。
- 1972年(昭和47年)2月1日:荷物扱いを廃止[3]。無人化[4]。
- 1980年(昭和55年)3月3日:火災により駅舎が半焼[新聞 2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる[2]。
- 1995年(平成7年)12月9日:合築駅舎である「はまなすステーション」が完成し、供用開始[新聞 3][新聞 4]。
- 1996年(平成8年)4月:「はまなすステーション」が道の駅に登録される[新聞 5]。
- 1997年(平成9年)3月22日:大谷海岸駅に改称[新聞 1]。
- 2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災で発生した津波により駅舎(道の駅に併設)は一部損傷。近くの砂浜が地盤沈下を起こして海が直近にまで近づき、危険になったことから同じ場所で営業再開するのは難しいと見られていた[注 1][新聞 6]。
- 2012年(平成24年)8月20日:BRTで仮復旧[報道 1]。駅は国道上に移設。
- 2019年(令和元年)7月18日:防潮堤工事に伴い、駅を移設[報道 2]。
- 2020年(令和2年)4月1日:柳津駅 - 気仙沼駅間の鉄道事業廃止により、鉄道駅としては廃駅となる[報道 3][報道 4]。
- 2021年(令和3年)3月28日:道の駅大谷海岸のリニューアルオープン(本開業)に合わせて道の駅敷地内に移設[5][報道 5]。
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BRT開業当初ののりば(2012年8月)
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国道45号上に設置されていた時代ののりば(2019年12月)
駅構造
[編集]道の駅大谷海岸に乗降場が設けられており、上り(志津川・柳津・前谷地方面)用と下り(気仙沼方面)用が前後に直列に設置されている。
ミヤコーバスの高速バス・路線バスが共用しており、同様に行き先に応じて乗降場を使い分ける。
バス乗降場に面して待合室が設けられ、バスロケーションシステムのモニターが設置されている。
道の駅のリニューアルオープンまでは、国道45号上に乗降場が設けられていた。
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現行ののりば(2021年3月)
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待合室(2022年10月)
旧鉄道駅
[編集]震災発生前は単式ホーム1面1線を有する地上駅で、気仙沼駅管理の無人駅であった[1]。
現在、駅があった場所は防潮堤および砂浜の用地となっている。
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鉄道時代のホーム
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鉄道駅があった場所に整備された防潮堤と砂浜(2022年10月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は27人である[利用客数 1]。
2013年度(平成25年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2013年(平成25年) | 40 | [利用客数 2] |
2014年(平成26年) | 41 | [利用客数 3] |
2015年(平成27年) | 40 | [利用客数 4] |
2016年(平成28年) | 41 | [利用客数 5] |
2017年(平成29年) | 40 | [利用客数 6] |
2018年(平成30年) | 45 | [利用客数 7] |
2019年(令和元年) | 48 | [利用客数 8] |
2020年(令和 | 2年)34 | [利用客数 9] |
2021年(令和 | 3年)30 | [利用客数 10] |
2022年(令和 | 4年)25 | [利用客数 11] |
2023年(令和 | 5年)27 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]- 道の駅大谷海岸 - 復旧整備事業にJRは約5000万円の負担金を拠出している[6]。
- 大谷海水浴場 - 震災後閉鎖されていたが、2021年より海開きが再開された[新聞 7]。
- 国道45号
- 三陸沿岸道路 大谷海岸インターチェンジ
- JFみやぎ大谷本吉支所
- 気仙沼市大谷公民館
- 気仙沼市立大谷小学校
- 気仙沼市立大谷中学校
隣の停留所
[編集]かつて存在した鉄道路線
[編集]- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■気仙沼線
- 小金沢駅 - 大谷海岸駅 - 陸前階上駅
脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]- ^ なお、駅舎はその後撤去されたものの、津波に流されなかったホームと線路はそのまま姿を留め、2019年7月まで道の駅裏にあって自由に立入り可能だった。
出典
[編集]- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 56号 新庄駅・気仙沼駅・鳴子温泉駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年9月15日、24頁。
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、484頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “日本国有鉄道公示第537号”. 官報. (1972年1月28日)
- ^ 「通報 ●鹿折駅ほか4駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1972年1月28日、4面。
- ^ 『【祝】道の駅「大谷海岸」がオープンします』(プレスリリース)気仙沼観光推進機構、2021年3月1日。オリジナルの2021年3月19日時点におけるアーカイブ 。2021年3月19日閲覧。
- ^ “道の駅「大谷海岸」復旧整備事業について” (PDF). 気仙沼市産業部観光課 (2019年10月18日). 2021年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月20日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ 『気仙沼線における暫定的なサービス提供開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東日本旅客鉄道盛岡支社、2012年7月18日。オリジナルの2013年6月19日時点におけるアーカイブ 。2024年1月5日閲覧。
- ^ 『国道45号の通行が切り替わります~道の駅「大谷海岸」も仮店舗へ移転します~』(PDF)(プレスリリース)国土交通省仙台河川国道事務所/宮城県気仙沼土木事務所/気仙沼市、2019年7月12日。オリジナルの2019年7月27日時点におけるアーカイブ 。2024年1月5日閲覧。
- ^ 『気仙沼線(柳津~気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼~盛間)における鉄道事業の廃止の日の繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年1月31日。オリジナルの2020年2月4日時点におけるアーカイブ 。2020年2月6日閲覧。
- ^ 『鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて』(PDF)(プレスリリース)国土交通省東北運輸局、2020年1月29日。オリジナルの2020年2月1日時点におけるアーカイブ 。2020年2月6日閲覧。
- ^ 『気仙沼線BRT大谷海岸駅の移設について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社、2021年3月19日。オリジナルの2021年3月19日時点におけるアーカイブ 。2021年3月19日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ a b “気仙沼線大谷駅 大谷海岸に駅名改称へ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月3日)
- ^ “大谷駅が半焼 気仙沼線”. 交通新聞 (交通協力会): p. 2. (1980年3月4日)
- ^ “南三陸の新たな観光拠点に JR気仙沼線大谷駅が改築 泳ぐマンボウが目玉 物産直売所など併設”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1995年12月22日)
- ^ 「目の前には海水浴場 はまなすステーション、来月9日オープン」『朝日新聞』朝日新聞社、1995年11月15日、朝刊、宮城版。
- ^ 「6県13市町村に「道の駅」登録証/東北地方建設局」『河北新報』河北新報社、1996年4月24日、朝刊。
- ^ 「厳しい同じ場所での再建 「日本一海水浴場に近い」大谷海岸駅」『産経新聞』2011年6月13日。オリジナルの2011年6月14日時点におけるアーカイブ。2011年6月13日閲覧。
- ^ 「大谷海水浴場、10年夏以来の海開き 7月17日から利用可」『河北新報』2021年6月21日。オリジナルの2021年6月21日時点におけるアーカイブ。2021年6月21日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ a b “BRT駅別乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月15日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年7月10日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月19日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月10日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “BRT駅別乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月7日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(大谷海岸駅):JR東日本