1976年最高裁判所裁判官国民審査
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1976年最高裁判所裁判官国民審査(1976ねんさいこうさいばんしょさいばんかんこくみんしんさ)は、1976年(昭和51年)12月5日に第34回衆議院議員総選挙と共に執行された最高裁判所裁判官国民審査。
総論
[編集]10人の最高裁判所裁判官に対して国民審査が行われ、全員罷免しないとされた。投票率は70.11%であった[1]。
国民審査の結果
[編集]裁判官 | 罷免を可とする票 | 罷免を可としない票 | 罷免を可とする率 |
---|---|---|---|
團藤重光 | 5,878,829 | 44,427,966 | 11.69% |
大塚喜一郎 | 5,658,871 | 44,647,846 | 11.25% |
環 昌一 | 5,647,321 | 44,659,675 | 11.23% |
服部高顯 | 5,566,927 | 44,740,115 | 11.07% |
栗本一夫 | 5,514,474 | 44,792,426 | 10.96% |
吉田 豊 | 5,430,392 | 44,876,464 | 10.79% |
江里口清雄 | 5,456,887 | 44,850,227 | 10.85% |
岸上康夫 | 5,340,168 | 44,966,933 | 10.62% |
高辻正己 | 5,250,544 | 45,056,631 | 10.44% |
本林 譲 | 5,065,021 | 45,242,354 | 10.07% |
最高裁判決における裁判官の意見
[編集]1976年12月5日までの最高裁判決における意見(意見が分かれたものに限定)。
判決日 | 裁判 | 團藤 重光 |
大塚 喜一郎 |
環 昌一 |
服部 高顯 |
栗本 一夫 |
吉田 豊 |
江里口 清雄 |
岸上 康夫 |
高辻 正己 |
本林 譲 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1974年11月6日 | 猿払事件の憲法判断 | 合憲 | 合憲 | 合憲 | 合憲 | ||||||
1976年4月14日 | 1972年衆院選の一票の格差(4.99倍) | 違憲 選挙有効 |
違憲 選挙無効 |
違憲 選挙無効 |
違憲 選挙有効 |
違憲 選挙有効 |
違憲 選挙有効 |
違憲 選挙有効 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 西川伸一『最高裁裁判官国民審査の実証的研究 「もうひとつの参政権」の復権をめざして』(第1刷)五月書房、2012年1月27日。ISBN 978-4772704960。
- 野村二郎『最高裁全裁判官 人と判決』三省堂、1986年9月。ISBN 978-4385320403。