一迅社
表示
一迅社 | |
---|---|
本社が所在する京王新宿追分ビル | |
正式名称 | 株式会社一迅社 |
英文名称 | Ichijinsha Inc. |
前身 |
スタジオDNA 一賽舎 |
現況 | 事業継続中 |
種類 | 株式会社 |
出版者記号 |
921066 7580 |
取次コード | 0384 |
法人番号 | 3011101038867 |
設立日 | 1992年(平成4年)8月 |
代表者 | 野内雅宏(代表取締役社長) |
本社郵便番号 | 160-0022 |
本社所在地 |
東京都新宿区新宿3丁目1番13号 京王新宿追分ビル 5階 |
資本金 | 1,000万円 |
売上高 | 120億03百万円(2022年7月期)[1] |
従業員数 | 137名(2023年2月現在) |
主要株主 | 講談社 100% |
ネット販売 |
自社サイト オンライン書店 |
定期刊行物 | #雑誌を参照。 |
得意ジャンル | 漫画・ゲーム・アニメ関連書 |
関係する人物 |
原田修(創業者、元会長) 杉野庸介(元社長) |
外部リンク | https://www.ichijinsha.co.jp/ |
株式会社一迅社(いちじんしゃ、Ichijinsha Inc.)は、日本の出版社。
主に漫画雑誌・単行本、女性向け小説、ゲーム・アニメ関連の書籍の発行を手がけている。
社名の由来は前身となった社名の一賽舎とスタジオDNA(DNA = 遺伝子 = ジーン(gene)。いちじーんしゃ-いちじんしゃ)。講談社を中心とした音羽グループに属する。
沿革
[編集]- 1992年(平成4年)8月 - 原田修が杉並区にて有限会社スタジオディー・エヌ・エー(以下、スタジオDNA)を設立。
- 初期はコミック誌やゲーム誌の外注編集を主業務とし、『月刊少年ギャグ王』(スクウェア・エニックス)や「火の玉ゲームコミック」シリーズ(光文社)などを請け負っていた。
- 1998年(平成10年)1月 - スタジオDNAは株式会社へ組織変更。自社での出版活動を開始。
- DNAメディアコミックスでのゲームアンソロジーコミック刊行が中心だったが、『COMIC零式』(シュベール出版)などの外注編集も行っていた。
- 2001年(平成13年)12月 - 杉野庸介が新宿区にて株式会社一賽舎設立。
- 設立の経緯はエニックスお家騒動を参照。
- 2002年(平成14年)3月 - 『月刊コミックZERO-SUM』創刊。
- 2005年(平成17年)
- 3月1日 - 一賽舎と合併。スタジオDNAを存続会社とし、商号を株式会社一迅社に変更。
- 7月 - ガールズラブ専門誌『コミック百合姫』創刊。
- 12月9日 - 少年向けコミック誌『月刊ComicREX』創刊。
- 2006年(平成18年)9月 - 4コマ漫画雑誌『まんが4コマKINGSぱれっと』創刊。
- 2008年(平成20年)
- 2010年(平成22年)7月 - アキバカルチャーマガジン『Febri』創刊。
- 2011年(平成23年)5月 - 「ゼロサムオンライン」開設。
- 2013年(平成25年)11月 - ボーイズラブコミック誌『gateau』創刊。
- 2015年(平成27年)
- 5月 - 女性向けラブロマンス小説レーベル「メリッサ」創刊。
- 11月 - 女性向け小説レーベル「アイリスNEO」創刊。
- 11月 - 「comic POOL」スタート。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)2月 - BL小説レーベル「ロワ・ノベルズ」創刊。
- 2018年(平成30年)
- 2019年(令和元年)
- 8月 - ティーンズラブアンソロジーコミックレーベル「ベビードールCOMICS」を創刊
- 12月 - ティーンズラブ漫画レーベル「LOVEBITES」を創刊
- 2020年(令和2年)3月 - ライトノベル系ノベルスレーベル「一迅社ノベルス」創刊。
- 2021年(令和3年)
- 3月 - Webメディア「Web Febri」をスタート
- 10月 - 海外の人気作を翻訳・ローカライズして出版を行うレーベル「カラフルハピネス」創刊[6]。
- 2022年(令和4年)3月 - 女性向けマンガレーベル「comic LAKE」創刊[7]。
- 2023年(令和5年)1月 - マンガレーベル「comic HOWL」を創刊[8]。
- 2024年(令和6年)8月 - コーポレートロゴを事業拡大及びグローバルな展開を図るため一新[9]し、講談社グループの一社となる。
刊行物
[編集]雑誌
[編集]- 月刊コミックZERO-SUM - 一賽舎時代の2002年(平成14年)3月創刊。
- コミック百合姫 - 百合漫画雑誌。2005年(平成17年)7月創刊。2017年(平成29年)1月号(2016年(平成28年)11月発売)より隔月刊から月刊誌化。
- 月刊ComicREX - 2005年(平成17年)12月創刊。
- gateau(ガトー)
かつて発行していた雑誌
[編集]- 微熱王子
- コミックZERO-SUM増刊WARD - 2003年(平成15年)創刊。2015年(平成27年)休刊。
- コミック百合姫S - 『コミック百合姫』の姉妹誌。『コミック百合姫』に吸収され廃刊。
- まんがぱれっとLite - 『まんが4コマKINGSぱれっと』の姉妹誌。『まんが4コマぱれっと』に吸収され廃刊。
- わぁい! - 2014年(平成26年)休刊。
- Febri - 『キャラ☆メル』『キャラ☆メル Febri』を経て現・誌名に。2020年8月発売の62号で刊行終了
- THE IDOLM@STER MILLION LIVE! MAGAZINE Plus+ - 『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! MAGAZINE』からリニューアル。
- まんが4コマぱれっと-2006年(平成18年)9月『まんが4コマKINGSぱれっと』として創刊。2022年4月号で休刊。
- Purizm - 2020年12月創刊。2022年10月発売の12号で刊行終了[10]
WEBコミック
[編集]- ゼロサムオンライン
- 一迅プラス
- comic POOL - ピクシブと共同。
- comic LAKE
- ゆりひめ@ピクシブ
- まんが4コマぱれっとonline - 2015年(平成27年)12月28日配信終了。
- ニコニコ百合姫 - 2016年(平成28年)10月17日配信終了。
- 一迅社モバイル(携帯電話向け電子コミック配信サイト。2007年(平成19年)8月より各キャリア向けに順次オープン[11])
書籍
[編集]コミックス
[編集]- DNAメディアコミックス ISBN 9784921066000
- ZERO-SUMコミックス
- REXコミックス
- 百合姫コミックス
- gateauコミックス
- LOVEBITES - TL系。コミックシーモア先行配信
- カラフルハピネス - 韓国の縦スクロール電子コミックWebtoonの女性向け作品を中心に翻訳・ローカライズして出版するレーベル[12]
- ベビードールCOMICS
- comic HOWL
- comic LAKE
- 4コマKINGSぱれっとコミックス - 2023年1月に刊行休止。
- アニメコミック - 『プリキュアシリーズ』劇場版のフィルムコミック。2007年(平成19年)公開の『映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』から、2014年(平成26年)公開の『映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち』まで発売。
小説
[編集]- 一迅社文庫アイリス
- アイリスNEO
- 一迅社メリッサ
- 一迅社ノベルス
- ZERO‐SUM NOVELS
- 一迅社文庫 - 2016年(平成28年)12月に刊行休止。
- メゾン文庫 - 2020年(令和2年)8月に刊行休止。
- ロワ・ブラン - ロワ・ノベルズからリニューアル[13]。2018年3月に刊行休止。
- HOWLノベルス
不祥事
[編集]- 『コミック百合姫』で『ゆるゆり』を連載しているなもりの直筆サイン色紙プレゼント企画が、実施された2011年(平成23年)から当選者に発送されずに放置状態になっていたことが2013年(平成25年)8月に発覚[14]。他出版社が類似の不祥事を起こしたことが報道された際、それに触発されるような形で自発的に公表した[14]。
- 漫画『百合男子』において、著作権侵害となる他作品の剽窃や、コピーライトの表記ミスを行った[15][16]。『百合男子』は漫画おたくを主人公とした漫画であり、劇中には全編に渡って実在の漫画やアニメが実名で登場していたが、それに関する適切な著作権処理が行われていなかった。
- 『停電少女と羽蟲のオーケストラ』のノベライズ版第3巻について、2014年(平成26年)中に原稿の送付[17]とドラマCDの納品[18]をしているにもかかわらず、2016年(平成28年)になっても刊行が行われていないことが発覚[19]。その後、一迅社は作者に謝罪を行い、公式サイトに謝罪文を掲載した[19]。
脚注
[編集]- ^ “株式会社一迅社”. 2022年9月19日閲覧。
- ^ “講談社が一迅社を完全子会社化”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年10月14日) 2021年1月24日閲覧。
- ^ “講談社との資本提携について | 一迅社 | お知らせ”. www.ichijinsha.co.jp. 2021年1月24日閲覧。
- ^ “講談社、中堅出版・一迅社を買収 「オタク系」漫画を強化 publisher = 日本経済新聞” (2016年10月14日). 2021年1月24日閲覧。
- ^ “代表交代のお知らせ | 一迅社 | お知らせ”. www.ichijinsha.co.jp. 2021年1月24日閲覧。
- ^ “海外漫画作品を扱う新レーベル「カラフルハピネス」創刊!新レーベル第一弾『デイジー~公爵の婚約者になる方法~』第1巻 2021年10月20日(水)発売決定!”. www.atpress.ne.jp. 2022年9月19日閲覧。
- ^ “新レーベル『comic LAKE』創刊!「女性向け新マンガレーベル 異世界ファンタジーマンガ原作コンテスト」結果発表!”. www.atpress.ne.jp. 2022年9月19日閲覧。
- ^ “新レーベル「comic HOWL」創刊!DECO*27、てにをは、ふじた、雨穴など豪華クリエイターが集結!”. www.atpress.ne.jp (2023年1月25日). 2023年11月5日閲覧。
- ^ “ロゴマークをリニューアルしました。”. 一迅社 (2024年8月1日). 2024年12月20日閲覧。
- ^ “エンタメ&ポップカルチャーマガジン「プリズム」が休刊 創刊から約2年”. FASHIONSNAP.COM [ファッションスナップ・ドットコム] (2022年8月19日). 2022年9月19日閲覧。
- ^ “一迅社|一迅社モバイル”. 一迅社. オリジナルの2007年8月24日時点におけるアーカイブ。 2021年1月24日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “一迅社の新レーベル「カラフルハピネス」創刊!担当編集が語る、現代社会に「悪女」や「やり直し」が求められる理由 - コミックナタリー 特集・インタビュー”. コミックナタリー. 2022年9月19日閲覧。
- ^ “リニューアルのお知らせ&新刊情報”. 株式会社一迅社. 2021年1月24日閲覧。
- ^ a b “出版社自らカミングアウトし平謝り 読者プレゼント2年間発送されないまま”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2013年8月26日) 2021年1月24日閲覧。
- ^ 既に一迅社さんのホームページにて掲示されておりますが コミッ ... - 倉田嘘Twitterアカウント2013年(平成25年)12月20日11時04分のツイート
- ^ “漫画「百合男子」で他作品のイラスト無断使用 著作権侵害で謝罪”. ITmediaニュース (ITmedia). (2013年12月20日) 2021年1月24日閲覧。
- ^ モロクっち(@m_molockchi)の2016年2月2日のツイート
- ^ IM HappinessParty!!(@IM_10th)の2016年(平成28年)2月2日のツイート
- ^ a b “『停電少女と羽蟲のオーケストラ』3巻出版遅延について、一迅社が謝罪”. おたくま経済新聞 (シー・エス・ティー・エンターテインメント). (2016年2月5日) 2021年1月24日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 株式会社一迅社 公式ウェブサイト
- ichijinshaPV - YouTubeチャンネル (2010年3月15日 - )
- 一迅社の宣伝課です。 (@ichijinsha_info) - X(旧Twitter)