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イエロージャケッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イエロージャケッツ
Yellowjackets
イエロージャケッツ(2015年)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジャンル フュージョン
活動期間 1981年 -
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード (1981年 - 1985年、1995年 - 1999年)
MCA (1986年 - 1990年)
GRP (1991年 - 1994年)
ヘッズ・アップ (2003年 - 2010年)
マック・アヴェニュー (2010年 - )
共同作業者 ロベン・フォード
公式サイト www.yellowjackets.com
メンバー ラッセル・フェランテ
ボブ・ミンツァー
ウィリアム・ケネディ
デーン・アルダーソン
旧メンバー ジミー・ハスリップ
リッキー・ローソン
マーク・ルッソ
ピーター・アースキン
テリ・リン・キャリントン
マーカス・ベイラー
フェリックス・パストリアス

イエロージャケッツYellowjackets)は、1981年に結成されたアメリカのジャズフュージョン・グループ。「イエロー・ジャケット(yellow jacket)」とはスズメバチの意味を持つ。

来歴

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ギタリストであるロベン・フォードが1978年に発表したアルバム『ギターに愛を (The Inside Story)』に、キーボーディストのラッセル・フェランテ、ドラマーのリッキー・ローソン、ベーシストのジミー・ハスリップが参加し、共演したのがバンド結成のきっかけとなる。1981年にワーナー・ブラザース・レコードと契約し、バンド名のアルバムを発表。フォードが全面参加し、合計3枚のアルバムをワーナーから発表し、1983年発表のアルバム『マリブの旋風 (かぜ)』にも数曲参加するが、これを最後にグループを脱退する。またサックス奏者のリチャード・エリオットも参加している。1985年発表の『サムライ・サンバ』からはマーク・ルッソが加入し、歌手のボビー・コールドウェルがゲスト参加している。1986年に発表の4枚目のアルバム『シェイズ』よりMCAに移籍するが、リッキー・ローソンがライオネル・リッチーのツアーのためにこのアルバムを最後に脱退し、後継にウィリアム・ケネディが加入する。1988年発表のアルバム『ポリティックス』でグラミー賞ベスト・フュージョン・パフォーマンス部門を受賞。

1990年にMCAがジャズ・レーベルGRPを買収した事により、以後GRPのミュージシャンとなる。1990年『スピン』を最後にマーク・ルッソが脱退、以後、ボブ・ミンツァーがサックスを受け持つ。このアルバムは新地に彼等を赴きコンテンポラリー・ジャズの要素を強め、ストレート・アヘッドに傾向した曲も作るようになる。

1995年に古巣のワーナー・ブラザースに戻りアルバム『ドリームランド』を発表。この期の彼等の音楽性はとてもリラックスしたものであり、流麗である。1998年発表のアルバム『クラブ・ノクターン』にはボーカリストとしてブレンダ・ラッセルカート・エリング、ギタリストでもあるジョナサン・バトラーを起用している。1999年初めにウィリアム・ケネディが離れ、ピーター・アースキンが加入。しかし、アースキンのスケジュールのためにバンドと対立し脱退することになる。2000年はトリオとして活動し、ドラマーにはテリ・リン・キャリントンとマーカス・ベイラーをサポート・メンバーとして起用した。

2001年にヘッズ・アップ・インターナショナルへ移籍し、マーカス・ベイラーを正規に起用。ライブ・アルバム『ミント・ジャム』を発表。2006年には結成25周年記念となるアルバム『トゥエンティ・ファイヴ』を発表。2008年にはギタリストのマイク・スターンを迎えたアルバム『ライフサイクル』を発表。

2010年にはドラマーのウィリアム・“ウィル”・ケネディが復帰し、ツアーにも同行。同年10月にマック・アヴェニュー・レコードに移籍することを発表した[1]。翌2011年に結成30周年記念としてロベン・フォードをゲストに迎えて、アルバム『タイムライン』を発表した。

2012年1月に新たにジャコ・パストリアスの息子であるフェリックス・パストリアスが加入することをアナウンスし、長年在籍していたジミー・ハスリップが脱退することになる[2]。2013年6月にアルバム『A Rise in The Road』を発表。このアルバムではジャコがかつて使っていたベース(現在はメタリカロバート・トゥルージロが所有)を使用しての録音となる[3]。しかし2015年にフェリックスが1年で脱退し、同年にオーストラリア人のデーン・アルダーソンが新たに加入した。

メンバー

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最新ラインナップ

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旧メンバー

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タイムライン

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ディスコグラフィ

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アルバム

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  • 『イエロージャケッツ』 - Yellowjackets (1981年、Warner Bros.)
  • 『マリブの旋風 (かぜ)』 - Mirage a Trois (1983年、Warner Bros.)
  • 『サムライ・サンバ』 - Samurai Samba (1985年、Warner Bros.)
  • 『シェイズ』 - Shades (1986年、MCA)
  • 『フォー・コーナーズ』 - Four Corners (1987年、GRP)
  • 『ポリティックス』 - Politics (1988年、GRP)
  • 『スピン』 - The Spin (1989年、MCA)
  • 『グリーンハウス』 - Greenhouse (1991年、MCA)
  • 『イエロージャケッツ・ライヴ!』 - Live Wires (1992年、GRP)
  • 『ライク・ア・リヴァー』 - Like a River (1993年、GRP)
  • 『ラン・フォー・ユア・ライフ』 - Run for Your Life (1994年、GRP)
  • ドリームランド』 - Dreamland (1995年、Warner Bros.)
  • ブルー・ハッツ』 - Blue Hats (1997年、Warner Bros.)
  • クラブ・ノクターン』 - Club Nocturne (1998年、Warner Bros.)
  • ミント・ジャム』 - Mint Jam (2001年、Heads Up)
  • 『タイム・スクエアド』 - Time Squared (2003年、Heads Up)
  • 『ピース・ラウンド - クリスマス・セレブレーション』 - Peace Round: A Christmas Celebration (2003年、Heads Up)
  • 『オルタード・ステイト』 - Altered State (2005年、Heads Up)
  • 『トゥエンティ・ファイヴ』 - Twenty-Five (2006年、Heads Up)
  • 『ライフサイクル』 - Lifecycle (2008年、Heads Up)
  • 『タイムライン』 - Timeline (2011年、Mack Avenue / King International(国内版))
  • A Rise in the Road (2013年、Mack Avenue)
  • Cohearence (2016年、Mack Avenue / King Internatonal)
  • Raising Our Voice (2018年、Mack Avenue / King Internatonal)[4]
  • Jackets XL + WDR Big Band (2020年、Mack Avenue / King Internatonal)
  • 『パラレル・モーション』Parallel Motion (2022年、Mack Avenue / King International)

脚注

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  1. ^ Yellowjackets. “Yellowjackets Sign with Mack Avenue Records” (英語). 2010年11月21日閲覧。
  2. ^ Corey Brown (2012年1月30日). “Felix Pastorius Joining the Yellowjackets” (英語). no treble. 2013年5月2日閲覧。
  3. ^ Tower Records (2013年4月30日). “ジャコの息子フェリックスが加入!新生イエロージャケッツの新作”. 2013年5月2日閲覧。
  4. ^ Yellowjackets | Album Discography”. AllMusic. 18 January 2019閲覧。

外部リンク

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