コンテンツにスキップ

ダニー・ジャンセン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダニー・ジャンセン
Danny Jansen
タンパベイ・レイズ
トロント・ブルージェイズ時代
(2020年7月27日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 イリノイ州エルムハースト
生年月日 (1995-04-15) 1995年4月15日(29歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2013年 MLBドラフト16巡目
初出場 2018年8月13日
年俸 $8,000,000 (2025年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダニエル・ロバート・ジャンセンDaniel Robert Jansen, 1995年4月15日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州エルムハースト出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。MLBタンパベイ・レイズ所属。

経歴

[編集]

プロ入りとブルージェイズ時代

[編集]

2013年MLBドラフト16巡目(全体475位)でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブルージェイズでプロデビュー。36試合に出場して打率.246、18打点の成績を残した。

2014年アパラチアンリーグのルーキー級ブルーフィールド・ブルージェイズ英語版でプレーし、38試合に出場して打率.282、5本塁打、17打点、2盗塁の成績を残した。

2015年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブルージェイズとA級ランシング・ラグナッツでプレーし、2球団合計で53試合に出場して打率.210、5本塁打、30打点、2盗塁の成績を残した。

2016年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブルージェイズとA+級ダニーデン・ブルージェイズでプレーし、2球団合計で57試合に出場して打率.218、1本塁打、25打点、7盗塁の成績を残した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属した。

2017年はA+級ダニーデン、AA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツ、AAA級バッファロー・バイソンズでプレーし、3球団合計で104試合に出場して打率.323、10本塁打、48打点、1盗塁の成績を残した。オフの11月20日ルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[1]

2018年にMLB.comが発表したプロスペクトランキングでは、ブルージェイズの組織内で6位(シーズン途中で3位に上昇)にランクインした[2]。シーズンではAAA級バッファローでプレー。7月にはオールスター・フューチャーズゲームのアメリカ合衆国選抜に選出された[3]。8月12日にメジャー初昇格を果たし[4]、翌13日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦にて「9番・捕手」で先発出場してメジャーデビューすると、MLB初安打を含む2安打を記録した[5]。なお、この試合ではバッテリーを組んだ先発投手のショーン・リード=フォーリーもメジャーデビューした。先発出場のバッテリーが同時にメジャーデビューしたのは、アメリカンリーグでは1967年ボストン・レッドソックスビリー・ロア英語版ラス・ギブソン英語版のコンビ以来、51年ぶりだった[6]。8月14日のロイヤルズ戦で、ヒース・フィルマイヤーからMLB初安打となる勝ち越し本塁打を打ち、チームも6-5で勝利した。レギュラーシーズンでは、31試合に出場し、打率.247だった。

2022年は開幕から正捕手として起用されていたが、オールスターゲームのファン投票では主に指名打者として起用されていたアレハンドロ・カークが捕手で候補入りし、ジャンセンは指名打者で候補入りした。結果、ジャンセンは選出されず、逆にカークは捕手で選出されている。

2023年はカークの控え捕手として起用された。シーズン途中に故障で離脱し、そのままシーズンを終えた。

2024年は6月26日の対レッドソックス戦で捕手として先発出場したが、2回表のジャンセンの打席中に雨天サスペンデッドゲームとなった。

レッドソックス時代

[編集]

2024年7月27日にカッター・コフィーエディンソン・ポーリーノギルバート・バティスタとのトレードで、ボストン・レッドソックスへ移籍した[7]。8月26日に行われたトロント・ブルージェイズとのダブルヘッダー第1試合では捕手として出場。この試合が前述のサスペンデッドゲームの続行試合であったため、MLB史上初となる「同じ試合に両チームの選手として出場した選手」となった。また、この試合の2回裏にはレッドソックスの打者として打席に立ったため、こちらもMLB史上初となる「同一イニングの表裏それぞれで打席に立った打者」となった[8]

レイズ時代

[編集]

2024年12月12日にタンパベイ・レイズと800万ドルの単年契約を結んだ[9]。2026年の契約は1200万ドルの相互オプションとなり、バイアウトの際は50万ドルが支払わられる[10]

人物

[編集]

ダニーが9歳だった2004年、ジャンセン家は当時シアトル・マリナーズ傘下のA級ウィスコンシン・ティンバーラトラーズに在籍していたアダム・ジョーンズのホストファミリーとなっていた[11]。それから14年後の2018年8月、メジャーリーガーとなってジョーンズのいるボルチモア・オリオールズ戦で再会した[12]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2018 TOR 31 95 81 12 20 6 0 3 35 8 0 0 0 1 9 0 4 17 1 .247 .347 .432 .779
2019 107 384 341 41 72 12 1 13 125 43 0 1 1 1 31 1 4 79 8 .207 .279 .360 .640
2020 43 147 120 18 22 3 0 6 43 20 0 0 3 1 21 0 2 31 1 .183 .313 .358 .671
2021 70 205 184 32 41 13 0 11 87 28 0 0 1 0 17 0 3 44 4 .223 .299 .473 .772
2022 72 248 215 34 56 10 0 15 111 44 1 0 0 5 25 1 3 44 1 .260 .339 .516 .855
2023 86 301 268 38 61 15 0 17 127 53 0 0 0 0 23 1 10 62 3 .228 .312 .474 .786
2024 62 228 198 27 42 13 0 6 73 18 0 0 0 3 25 0 2 42 1 .212 .303 .369 .672
BOS 30 96 80 8 15 0 0 3 24 6 0 0 0 0 15 0 1 19 3 .188 .323 .300 .623
'24計 91 324 278 35 57 13 0 9 97 24 0 0 0 3 40 0 3 61 4 .205 .309 .349 .658
MLB:7年 500 1704 1493 210 329 72 1 74 625 220 1 1 5 11 166 3 29 338 22 .220 .308 .419 .727
  • 2024年度シーズン終了時

ポストシーズン打撃成績

[編集]



















































O
P
S
2020 TOR ALWC 2 5 5 2 2 0 0 2 8 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .400 .400 1.600 2.000
2022 ALWC 2 8 8 0 3 1 0 0 4 2 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .375 .375 .500 .875
出場:2回 4 13 13 2 5 1 0 2 12 4 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .385 .385 .923 1.308
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


捕手(C)






















2018 TOR 29 169 13 2 1 .989 0 33 28 5 .152
2019 103 803 47 4 8 .995 4 61 42 19 .311
2020 43 332 20 2 2 .994 3 26 20 6 .231
2021 69 522 17 2 3 .996 0 24 19 5 .208
2022 63 501 18 7 3 .987 1 41 30 11 .268
2023 73 603 20 6 2 .990 1 60 52 8 .133
2024 54 424 16 3 0 .993 1 51 44 7 .137
BOS 28 195 2 3 1 .985 2 21 18 3 .143
'24計 81 619 18 6 1 .991 3 72 62 10 .139
MLB 461 3549 153 29 20 .992 12 317 253 64 .202
  • 2024年度シーズン終了時

記録

[編集]
MiLB

背番号

[編集]
  • 9(2018年 - 2024年7月26日)
  • 28(2024年7月28日 - )

脚注

[編集]
  1. ^ Shi Davidi (2017年11月20日). “Jansen, Tellez among players added to Blue Jays’ 40-man roster” (英語). Sportsnet. 2018年8月31日閲覧。
  2. ^ 2018 MLB Prospects Watch – Toronto Blue Jays Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on August 31, 2018.
  3. ^ Jim Callis (2018年7月6日). “Futures Game rosters packed with prospects” (英語). MLB.com. 2018年8月31日閲覧。
  4. ^ Ricardo Arguello (2018年8月11日). “Appleton West grad Danny Jansen called up to major leagues with Blue Jays” (英語). Post Crescent.com. 2018年8月31日閲覧。
  5. ^ Toronto Blue Jays at Kansas City Royals Box Score, August 13, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年8月31日閲覧。
  6. ^ Robert Falkoff (2018年8月14日). “Reid-Foley has learning curve in loss to KC” (英語). MLB.com. 2018年8月31日閲覧。
  7. ^ Red Sox trade for Blue Jays catcher Jansen”. MLB.com (July 27, 2024). July 29, 2024閲覧。
  8. ^ 同じ選手が同じイニングの“表と裏”で打席に立つ⁉ 1試合を両チームでプレーした史上初のMLB選手が誕生”. 2024年8月27日閲覧。
  9. ^ Press release: Rays sign catcher Danny Jansen”. www.mlb.com. 2024年12月12日閲覧。
  10. ^ Rays Sign Danny Jansen” (英語). MLB Trade Rumors (2024年12月12日). 2024年12月12日閲覧。
  11. ^ Shi Davidi (2018年7月15日). “Blue Jays prospect Danny Jansen pushing to prove he’s worth the wait” (英語). Sportsnet. 2018年8月31日閲覧。
  12. ^ Gregor Chisholm (2018年8月21日). “How Jansen and Jones share a baseball history” (英語). MLB.com. 2018年8月31日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]