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ブライト健太

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブライト 健太(アドゥ ブライト 健太)
Kenta Bright
中日ドラゴンズ #42
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都足立区[1]
生年月日 (1999-05-07) 1999年5月7日(25歳)
身長
体重
184 cm
88 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2021年 ドラフト1位
初出場 2023年4月5日
年俸 1350万円(2025年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ブライト 健太(ブライト けんた、本名:アドゥ ブライト 健太[3]: Kenta Bright Ado1999年5月7日 - )は、東京都足立区出身[1]プロ野球選手外野手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属。

経歴

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プロ入り前

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ガーナ人の父と日本人の母の間に生まれる[4]足立区立弘道第一小学校では柔道をしていたが、6年生のときに軟式野球を始める[1]。中学時代は、足立区立第十一中学校野球部と並行し軟式野球チームの「シニアクラーク」に所属[1]

東京都立葛飾野高等学校へ進学し、一塁手のレギュラーに定着。高校時代の甲子園出場はなく、最高成績は東東京大会2回戦。3年春は大会直前に右足首靱帯を損傷したものの、日本大学第三高等学校戦ではベンチ入りし、コールド負け直前に代打として左足だけで内野安打を放った[5]。3年夏は初戦(2回戦)で立正大学付属立正高等学校に敗れた[6]

高校卒業後、上武大学に進学。1学年上に古川裕大佐藤蓮がいた[7]。3年秋までは控えだったが、4年春のリーグ戦から外野手のレギュラーに定着。打率.383、3本塁打、12打点の成績を記録し、MVPを受賞した[4][1]。2021年6月に行われた全日本大学野球選手権大会では2本塁打を記録し、チームのベスト4進出に貢献した[8][1]。2021年9月24日、プロ志望届を提出[9]

2021年10月11日のドラフト会議にて、中日ドラゴンズから単独1位指名を受ける。同年12月7日、契約金1億円、年俸1600万円で契約合意した[10]。担当スカウトは正津英志[11]。背番号は42[12]。これは、自身が憧れるジャッキー・ロビンソンの背番号にちなむ[13]

中日時代

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2022年は、春季キャンプ中の2月に左手首の違和感、3月に右肩痛、4月に左足の肉離れを起こすなど故障が相次ぐ[14][15][16]。一軍出場はなく、二軍では46試合の出場で打率.211、3本塁打、10打点の成績だった[17]。8月1日、鵜飼航丞の代替選手として「野球伝来150年 プロアマ記念試合」のU23NPB選抜に選出された[18]。11月20日、200万円減となる推定年俸1400万円で契約更改した[17]

2023年は、2月の二軍キャンプにおける練習試合で2試合連続2本塁打を放つなどして[19]自身初となる開幕一軍を手にする[20]。4月27日の広島戦(マツダ)でプロ初安打を放つも[21]、5月1日に登録抹消[22]。5月27日に一軍に再合流すると[23]、5月30日の福岡ソフトバンクホークス戦(PayPayドーム)でプロ初打点を挙げる[24]。7月開催のフレッシュオールスターゲームへ出場予定だったが、左手骨挫傷で辞退[25]。9月に再度復帰し[26]、最終的に一軍で33試合に出場し打率.241、4打点の成績を残す。オフとなる11月19日、50万円減の年俸1350万円で契約更改した(金額は推定)[27]

2024年、8月24日の読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)において、7回に代打で登場すると、井上温大からプロ初本塁打を記録した[28]

選手としての特徴

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50m走5.8秒という俊足に加え、遠投100mの強肩、高校通算38本塁打のパンチ力を兼ね備えた大型選手[29]

人物

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NPB登録名は「ブライト 健太」であるが、本名は名前の最初に英語で「騒ぎ」を意味する「アドゥ」がついており[3]、ドラフト指名時点では「アドゥ ブライト 健太」と表記されていた[30]


実家では日本語と英語が入り交じった会話であるため、両方を聴き取ることができる。しかし、英語を話すことはできない[5]

高校進学の際に地元から離れた野球の強豪校を選ばず、都立高校に進学した。その理由を「地元と仲間が好きで、足立区から出るという考えにならなかったこと」および「肩を痛めていたこと」とし、「当時は野球をやめることも考えており、特待生の話を断っていた」と明かしている[1]

ドラフト1巡目指名されたアフリカ系選手としては、2015年のオコエ瑠偉に次ぐ史上2人目となり、セ・リーグでは初。

目標とする選手は塩見泰隆[31]

2023年12月18日、大学4年から交際していた高校の同級生と同年6月5日に結婚していたことを発表した[32]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2023 中日 33 68 58 6 14 0 2 0 18 4 2 0 3 0 6 1 3 20 0 .241 .323 .310 .633
2024 35 51 46 3 11 0 0 2 17 3 0 0 0 0 5 0 0 16 0 .239 .314 .370 .683
通算:2年 68 119 104 9 25 0 2 2 35 7 2 0 3 0 11 1 3 36 0 .240 .319 .337 .656
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

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外野












2023 中日 14 24 1 0 0 1.000
2024 8 7 0 0 0 1.000
通算 22 31 1 0 0 1.000
  • 2024年度シーズン終了時

記録

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初記録

背番号

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  • 42(2022年 - )

代表歴

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  • U-23 NPB選抜 対 大学・社会人選抜:NPB代表

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 新春特別インタビュー「一日一歩」アドゥ ブライト 健太選手」『足立区』2022年1月1日。2023年12月18日閲覧
  2. ^ 中日 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月15日閲覧
  3. ^ a b 上武大は「アドゥ」が起こした“騒ぎ”で4強進出 ブライト健太2号にスカウト「人気が出てしまう」」『スポニチ Sponichi Annex』2021年6月10日。2021年9月28日閲覧
  4. ^ a b MVPを獲得した上武大・ブライト健太 ガーナ人の父を持つ長距離砲の歩みは「リアルドカベン」」『スポニチ Sponichi Annex』2021年5月22日。2021年9月28日閲覧
  5. ^ a b 中日1位・ブライト健太 愛読書は「第二の父」から渡された伊坂幸太郎の小説」『日刊ゲンダイDIGITAL』日刊現代、2021年11月21日、2頁。2024年8月18日閲覧
  6. ^ 葛飾野・ブライト健太は適時打も敗退/東東京 - 高校野球」『日刊スポーツ』2017年7月10日。2021年9月28日閲覧
  7. ^ 野球 - 上武大のブライト健太、1年間の取り組みが実り打撃開花」『4years.』2021年7月10日。2024年7月20日閲覧
  8. ^ プロ注目のブライト攻守で存在感 中日スカウトは「球の見極めや内角打つ技術ある。打球への反応もいい」【全日本大学野球】」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2021年6月12日。2021年9月28日閲覧
  9. ^ ガーナ人の父を持つ大砲候補 上武大ブライト健太らプロ志望届」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2021年9月24日。2021年9月28日閲覧
  10. ^ 中日1位ブライト健太が仮契約「打点王取りたい」中村紀洋コーチの助言熱望」『日刊スポーツ』2021年12月7日。2021年12月17日閲覧
  11. ^ 中日ドラ1・ブライト健太「打点王が目標」 ドラフト会議入場パス首にかけ「すごく重みある」」『スポニチアネックス』2021年10月21日。2022年12月17日閲覧
  12. ^ 中日D1位・ブライト健太の背番号は「42」 J・ロビンソンの永久欠番と同じ」『サンケイスポーツ』2021年12月17日。2021年12月17日閲覧
  13. ^ 差別的視線に悩んだ中日1位ブライト健太「何で自分だけ違うんだろう」黒人初MLB選手の『42』誇りとともに背負う」『中日スポーツ』2021年12月10日。2021年12月17日閲覧
  14. ^ 【中日】左手首痛のブライト健太がフリー打撃再開「痛みも感じることなくスイングできた」」『スポーツ報知』2023年2月15日。2023年12月30日閲覧
  15. ^ 中日ドラ1・ブライト健太、2カ月ぶりに2軍で実戦復帰「やっとスタートラインに立てた」【中日2軍】」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2023年5月31日。2023年12月30日閲覧
  16. ^ 【球界ここだけの話(2965)】〝ノリ打法〟を結果につなげた中日・ブライド健太は清原和博氏も期待大」『サンケイスポーツ』2023年2月20日。2023年12月30日閲覧
  17. ^ a b 【中日】ブライト健太が200万円減の1400万円でサイン「ケガが多いのはプロ失格」相次ぐ故障を猛省」『スポーツ報知』2022年11月20日。2022年12月17日閲覧
  18. ^ 中日ブライト健太、プロアマ記念試合出場へ 鵜飼航丞が負傷で辞退 8・1開催」『日刊スポーツ』2022年7月19日。2022年11月11日閲覧
  19. ^ 【中日】ブライト健太が2戦連続2発と大暴れ 21日の1軍戦にも招集決定「やっとスタートライン」」『スポーツ報知』2023年2月20日。2023年12月30日閲覧
  20. ^ 【中日】ブライト健太が初の開幕1軍 ルーキーでは福永裕基が唯一のメンバー入り」『中日スポーツ』2023年3月30日。2023年12月30日閲覧
  21. ^ 【立浪監督語録】清水の復帰見通しはわからない。谷元が来ると思います。」『中日スポーツ』2023年4月27日。2023年12月30日閲覧
  22. ^ 出場選手登録および登録抹消」『NPB.jp 日本野球機構』2023年5月1日。2023年12月30日閲覧
  23. ^ 出場選手登録および登録抹消」『NPB.jp 日本野球機構』2023年5月27日。2023年12月30日閲覧
  24. ^ ブライト健太、プロ2安打目が初適時打 ソフトバンク・大関の変化球捉える【中日】」『中日スポーツ』2023年5月30日。2023年12月30日閲覧
  25. ^ 【中日】ブライト健太が左手骨挫傷でフレッシュ球宴辞退、山浅龍之介が代替で出場」『日刊スポーツ』2023年7月17日。2023年12月30日閲覧
  26. ^ 出場選手登録および登録抹消」『NPB.jp 日本野球機構』2023年9月8日。2023年12月30日閲覧
  27. ^ 中日・ブライトは50万円減の年俸1350万円で契約更改 来季は「打率を残しつつ長打を打てるように」」『スポーツニッポン』2023年11月19日。2023年12月30日閲覧
  28. ^ 中日・ブライト健太、プロ3年目の初ホームラン! 代打で登場し左翼席へ一閃」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2024年8月24日。2024年9月15日閲覧
  29. ^ ブライト健太」『週刊ベースボールONLINE』。2021年9月28日閲覧
  30. ^ 中日ドラゴンズ|2021年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD 日本野球機構(2024年11月13日閲覧)
  31. ^ 【中日】教育L12試合で8盗塁!ブライト健太“2年目の逆襲”へ俊足発揮「サインない。もっと走れる」」『中日スポーツ』2022年10月27日。2022年11月11日閲覧
  32. ^ 【中日】ブライト健太、今年6月に入籍していたことを発表 「仕事にも理解があり優しい」」『日刊スポーツ』2023年12月18日。2023年12月18日閲覧

関連項目

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外部リンク

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