ブラバム・BT7
ブラバム・BT7、2012年 | |||||||||
カテゴリー | F1 | ||||||||
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コンストラクター | ブラバム | ||||||||
デザイナー | ロン・トーラナック | ||||||||
先代 | ブラバム・BT6 | ||||||||
後継 | ブラバム・BT10 | ||||||||
主要諸元 | |||||||||
シャシー | 鋼管スペースフレーム | ||||||||
エンジン | コヴェントリー・クライマックス FWMV 1,500 cc (91.5 cu in) ミッドエンジン, 縦置き | ||||||||
トランスミッション | ヒューランド HD 5速 | ||||||||
重量 | 475 kg (1,047 lb) | ||||||||
燃料 | エッソ | ||||||||
タイヤ |
ダンロップ グッドイヤー ファイアストン | ||||||||
主要成績 | |||||||||
チーム |
ブラバム・レーシング・オーガニゼーション ロブ・ウォーカー・レーシングチーム ヨアキム・ボニエ・レーシングチーム | ||||||||
ドライバー |
ジャック・ブラバム ダン・ガーニー デニス・ハルム ヨアキム・ボニエ ジャンカルロ・バゲッティ | ||||||||
初戦 | 1963年モナコグランプリ | ||||||||
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ブラバム・BT7(Brabham BT7)(レプコ・ブラバム・BT7 Repco Brabham BT7とも)はブラバムが開発したフォーミュラ1カー。1963年から1966年のF1世界選手権に投入された。設計者はロン・トーラナック。
前作BT3は開発により、1963年から1964年の間にダン・ガーニーの手で2勝を挙げその競争力を発揮した。BT7は技術的な問題により、より良い結果を得られなかった。BT7にはBT3のコロッティ-フランシスと比較して信頼性の高いヒューランドのギアボックスが装備されていた。チームはジャガー・カーズのマルコム・セイヤーにシャシーの改善について相談した。空気力学を考慮したなめらかな車体はモンツァやスパのような高速サーキットで特にその性能を発揮した。後継であるBT11はロブ・ウォーカーやジョー・シフェールなどのカスタマー向けに少々変更されたマシンであった[1]。
デニス・ハルムがグランプリレースでデビューしたのはこのBT7だった。彼は後に1967年のF1世界選手権でタイトルを獲得した。
BT7は2リッターのBMW Neue Klasseエンジンを搭載し、ヒューベルト・ハーネがF2にも参戦している。
F1における全成績
[編集](key) (太字はポールポジション、斜体はファステストラップ)
年 | チーム | タイヤ | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | ポイント1 | 順位 |
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1963年 | ブラバム・レーシング・オーガニゼーション | D | MON |
BEL |
NED |
FRA |
GBR |
GER |
ITA |
USA |
MEX |
RSA |
28 (30)2 | 3位 | |
ジャック・ブラバム | Ret | 4 | Ret | 7 | 4 | 2 | 13 | ||||||||
ダン・ガーニー | Ret | 3 | 2 | 5 | Ret | Ret | 14 | Ret | 6 | 2 | |||||
1964年 | ブラバム・レーシング・オーガニゼーション | D | MON |
NED |
BEL |
FRA |
GBR |
GER |
AUT |
ITA |
USA |
MEX |
303 | 4位 | |
ジャック・ブラバム | Ret | Ret | 3 | 3 | 4 | 12 | |||||||||
ダン・ガーニー | Ret | Ret | 6 | 1 | 13 | 10 | Ret | 10 | Ret | 1 | |||||
RRCウォーカー・レーシングチーム | D | ヨー・ボニエ | 12 | Ret | Ret | ||||||||||
1965年 | ブラバム・レーシング・オーガニゼーション | G | RSA |
MON |
BEL |
FRA |
GBR |
NED |
GER |
ITA |
USA |
MEX |
274 | 3位 | |
デニス・ハルム | 8 | Ret | Ret | ||||||||||||
ジャンカルロ・バゲッティ | Ret | ||||||||||||||
RRCウォーカー・レーシングチーム | D | ヨー・ボニエ | Ret | 7 | Ret | Ret | 7 | Ret | 7 | 7 | 8 | Ret | |||
1966年 | ヨアキム・ボニエ・レーシングチーム | F | MON |
BEL |
FRA |
GBR |
NED |
GER |
ITA |
USA |
MEX |
0 | NC | ||
ヨー・ボニエ | Ret |
1 各戦とも完走者上位6名に 9-6-4-3-2-1 ポイントが与えられ、ベスト6戦(1963-1965)または5戦(1966)の結果のみがカウントされた。ポイントは各チームの上位の車のみに与えられた。括弧内の数字は総獲得ポイント。括弧外の数字はランキング対象ポイント。
2 1963年にBT7が獲得したのは28ポイント。残りの2ポイントはBT3が獲得した。
3 1964年にBT7が獲得したのは25ポイント。残りの5ポイントはBT11が獲得した。
4 1965年の全てのポイントがBT11によって獲得された。
参照
[編集]- ^ “Brabham BT7 Climax”. ultimatecarpage.com. 2015年1月27日閲覧。
- David Hodges: A-Z of Grand Prix Cars. 1906-2001. Crowood Press, Marlborough 2001, ISBN 1-86126-339-2