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ベトナム時間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ベトナムでは協定世界時を7時間進めた標準時UTC+7)を使用している。夏時間はない。

歴史

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フランス領インドシナ政府は、PhủLiễn観測所が建設されたあと、1906年7月1日00:00以後すべての地域で東経104°17'17"を基準とした標準時を採用するとした。

1911年からフランス本国で、GMT+0が公式な標準時に採用された(夏期にはGMT+1を使用)。それに合わせてフランス領インドシナでも1911年5月1日00:00からGMT+7へ標準時の変更を行った。

第二次世界大戦が始まり、ナチス・ドイツのフランス侵攻でフランスが占領されると、ヴィシー政権が成立した。ヴィシー政権はフランス領インドシナの標準時を1942年12月31日23時00分にGMT+8に変更した。

フランス領インドシナが日本に占領されると1945年3月14日23時に日本標準時UTC+9)に変更された。

ベトナム八月革命によってベトナム帝国が倒され、ベトナム民主共和国の独立宣言が行われた。ベトナム民主共和国は1945年9月2日にGMT+7を公式な標準時とした。その後第一次インドシナ戦争が勃発しベトナム、ラオスカンボジアはGMT+8を採用した。戦闘が行われなかった地域では1947年4月1日からGMT+7を採用された。また、1954年4月15日からはラオスで、1954年10月からはハノイで、1955年5月からはハイフォンで採用された。

ベトナム国の統治下にあった南ベトナムでは1955年7月1日00:00よりGMT+7が採用された。その後1960年1月1日23:00よりGMT+8へ変更された。

北ベトナムでは1968年1月1日よりUTC+7が採用された。

1975年4月のサイゴン陥落に続いて同年5月、再統一されたベトナムは、同年6月13日にサイゴンを含む南ベトナムの標準時をUTC+7へ変更した。

フランス領インドシナの時間

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使用期間 協定世界時との差 備考
1906年7月1日 - 1911年4月30日 UTC+06:57:09.133
1911年5月1日 - 1942年12月31日 UTC+7
1943年1月1日 - 1945年3月14日 UTC+8
1945年3月15日 - 1945年9月 UTC+9 日本標準時
1945年9月 - ジュネーヴ協定締結 UTC+8

北ベトナムの時間

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使用期間 協定世界時との差 備考
1945年9月 - 1947年3月31日 UTC+7 ハノイ時間
1947年4月1日 - 1967年12月 標準時なし
UTC+7 非戦闘地域
UTC+8 戦闘地域
1968年1月 - 1975年6月12日 UTC+7 ハノイ時間

南ベトナムの時間

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使用期間 協定世界時との差 備考
ジュネーヴ協定締結 - 1955年6月30日 UTC+8 サイゴン標準時
1955年7月1日 - 1959年12月31日 UTC+7 サイゴン標準時
1960年1月1日 - 1975年6月12日 UTC+8 サイゴン標準時

再統一後のベトナムの時間

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使用期間 協定世界時との差 備考
1975年6月13日 - 現在 UTC+7 ベトナム標準時

IANAのTime Zone Database

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IANATime Zone Databaseには、ベトナムの標準時が1つ含まれている[1][2]

国コード 座標 時間帯ID 注釈 協定世界時との差 夏時間 備考
VN +1045+10640 Asia/Ho_Chi_Minh ベトナム(南部) +07:00 +07:00

参考文献

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  • Trần Tiến Bình (2005), Lịch Việt Nam thế kỷ XX-XXI (1901-2100), Nhà xuất bản Văn hoá Thông tin, Hanoi.

参照

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