東京ノート
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東京ノート | |
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訳題 | Tokyo notes |
作者 | 平田オリザ |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 戯曲 |
刊本情報 | |
収録 | 『東京ノート・S高原から 平田オリザ戯曲集1』 |
出版元 | 晩聲社 |
出版年月日 | 1995年5月 |
初演情報 | |
公演名 | 青年団第27回公演 |
場所 | こまばアゴラ劇場 |
初演公開日 | 1994年5月 |
劇団 | 青年団 |
演出 | 平田オリザ |
受賞 | |
第39回岸田國士戯曲賞 | |
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術 |
『東京ノート』(とうきょうのーと)は、平田オリザの代表的な戯曲。1994年に平田自身の演出によりこまばアゴラ劇場にて初演された。翌年に第39回岸田國士戯曲賞を受賞し、『S高原から』とともに第一戯曲集に収録された。
舞台は2004年、つまり発表当時では近未来であった東京のある美術館。ヨーロッパでは戦争が起こっており、戦火を逃れるためにフェルメールの貴重な絵画が疎開しにきているという設定になっている。この美術館ロビーに並ぶ長椅子に休憩しにくる学生や学芸員、絵の寄贈者や兄弟家族といったさまざまな人物模様が、ときに同時進行する淡々とした会話によって描かれていく。のちに改稿されながら1997年、2007年に再演されている。
逸話
[編集]- 作者は自身の敬愛する小津安二郎の映画『東京物語』をモチーフにこの作品を考え始めたとしており、タイトルは物語の一歩手前という意味で「東京ノート」と付けたのだとしている。
- もともとは本作ではなく同年に発表された『転校生』が岸田國士戯曲賞の候補作となる予定であったが、「女子高生とやった演劇」が代表作となってイメージが固定化してしまうのは困ると考えた平田が白水社に直訴して、候補作を差し替えてもらったという。
参考文献
[編集]- 平田オリザ 『平田オリザⅠ 東京ノート』 ハヤカワ演劇文庫、2007年