「家にいるのが当たり前」理解得られず孤立 専業主婦のひきこもり

有料記事

黒田早織
[PR]

 「主婦が家にいるのは当たり前」「夫や子どもと関わっているならひきこもりとはいえない」――。国のひきこもりの統計で近年になって対象に含まれるようになった「専業主婦」。社会とのつながりを失い、生きづらさを抱えた主婦は一定数いるとみられるが、その立場ゆえに見えづらいのが実情だ。

 大阪府の女性(53)はこの10年、家族以外との会話はほとんどなく、大半の時間を家で過ごしているという。

ひきこもり

内閣府は、仕事をしておらず、半年以上自室や家からほとんど出ない人、さらに、趣味以外で外出しない人も含めて「広義のひきこもり」と定義。「主婦(夫)」や「家事手伝い」は除外していたが、前回2018年調査から、直近の半年間に家族以外との会話がほぼなかった場合を含めるようになった。最新の22年調査では、15~64歳でひきこもり状態にある人は全国に146万人と推計。このうち女性は40~64歳では52%と半数を超えた。

 仕事をしつつ2人目の息子を生んだ30代後半ごろから、ワンオペ育児で精神的に追い詰められるようになった。実家は遠方で頼れず、夫は出張で留守がち。近くに住む義母との関係も良いとはいえず、子育てのささいな悩みを誰にも相談できなかった。

「夫は外で稼いでくれている」という負い目

 40歳を過ぎて、抱え込んだ…

この記事は有料記事です。残り1284文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
黒田早織
東京社会部|裁判担当
専門・関心分野
司法、在日外国人、ジェンダー、精神医療・ケア
  • commentatorHeader
    雨宮処凛
    (作家・反貧困活動家)
    2025年3月6日14時0分 投稿
    【視点】

    30代のころ、知人に「ひきこもり主婦」を自称する人が何人かいたのですが、今、彼女たちはどうしているだろう…と思いました。 気づかれにくく、問題にもされづらい主婦のひきこもり。 一方で、どんな立場であっても安心して引きこもれて、また安心して出

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    BossB
    (天文物理学者・信州大准教授)
    2025年3月6日14時0分 投稿
    【視点】

    主婦の仕事を金で可視化できるよう、メディアで発信してください。そうすれば、「夫が外で稼いでくれている」などと負い目に感じる必要もないし、「誰が稼いだ金で生活していると思っているのか?」などと言う男猿どもを黙らせることができます。  大体の目

    …続きを読む