国の重要文化財の像が倒れ破損 長野県北部で震度5弱観測の地震で

小山裕一
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 長野県北部を震源にした18日夜の地震で、震度5弱を観測した長野県大町市にある覚音寺で、国重要文化財に指定されている像が倒れ、一部が壊れる被害が出たことが分かった。大町市教育委員会は今後、県や文化庁と協議したうえで、修復方法を検討する方針だ。

 破損したのは鎌倉時代初頭に造られたと伝わる「木造持国天立像」で、覚音寺の観音堂に置かれていた。與儀(よぎ)龍祥(りゅうしょう)住職(65)は地震の際、就寝中だったが、激しい縦揺れで跳び起きた。すぐに寺の敷地を見回ると、高さ160センチほどのこの像が台座ごと倒れ、像の後頭部が外れるなどしていたという。覚音寺には国重要文化財の立像がほかに2体あるが、無事だった。

 與儀住職は「今後の修復は、市教育委員会や県などと相談し、ゆだねるしかない」と話している。

 大町市によると、地震の影響で住宅の瓦が落下するなどの被害が21日時点で14棟確認され、1カ所でブロック塀の一部が崩れたという。

 地震は18日午後8時19分に発生。大町市や小川村、筑北村で震度5弱のほか、関東地方から近畿地方にかけて震度1~4を観測した。震源の深さは13キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・1と推定される。また、その後も余震が続いた。

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