アスラテック
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-1 |
設立 | 2013年7月5日 |
法人番号 | 6010401063515 |
代表者 | 代表取締役社長 酒谷 正人[1] |
資本金 | 1億円 |
総資産 |
2億5,027万3,000円 (2024年3月期)[2] |
主要株主 | ソフトバンクロボティクスホールディングス株式会社 |
外部リンク | http://www.asratec.co.jp/ |
アスラテック株式会社(英: Asratec Corp.)は東京都港区虎ノ門に本社を置く、ロボット向けOS「V-Sido OS」関連商品の企画・開発・発売・コンサルティングを中心とする事業を行うソフトバンクグループの企業。ソフトバンクロボティクスホールディングス株式会社の子会社であり、ソフトバンクグループ企業のリアライズ・イノベーションズ株式会社の酒谷 正人が社長を兼務している。
社名は「ゾロアスター教の神様ASURAからUの1文字を外したASRAと、テクノロジー(TEChnology)を合わせたもの。ASURAには生命を与える神という意味があり、ロボットに生命を与えるソフトを普及させたいという意味、ASURAからUを外したのは、”U=You=あなた”が意識する必要がないソフトにするという意味が込められている。」[3]。
沿革
[編集]- 2009年(平成21年)7月7日 - NAISTの院生でありながら産総研技術研修生であった吉崎航が、経産省所管の独立行政法人情報処理推進機構の未踏IT人材発掘育成事業に採択される[4]。
- 2010年(平成22年)
- 6月11日 - Infinity Ventures Summit 2010 SpringのLaunch Padで吉崎が開発したV-Sidoが優勝する[5]。
- 7月20日 - V-Sidoが評価され、経産省より吉崎がスーパークリエータに認定される[6]。
- 2012年(平成24年)12月13日 - 吉崎が共同制作者として制御に携わった水道橋重工製巨大ロボットクラタスが文化庁メディア芸術祭第16回エンターテイメント部門優秀賞を受賞[7]。
- 2013年(平成25年)
- 2月 - 吉崎により株式会社V-Sidoが設立される。[8]
- 7月5日 - 吉崎を事業企画本部チーフロボットクリエイターに迎え、SBメディアホールディングスによりアスラテック株式会社が設立される[9]。
- 2014年(平成26年)
- 6月11日 - 新規ロボット事業発表会にてロボット・ソフトウエア事業へ本格参入[10]、及びV-Sido OS(ブシドー・オーエス)の提供、その一部機能を基板に実装したマイコンボードV-Sido CONNECT(ブシドー・コネクト)の年内リリース予定[11]、コンセプトモデルロボットASRA C1(アスラ・シーワン)が公開される[12]。同日、資本金を1000万円から3億1000万円へ増資[13]。
- 9月25日 - サンリオグループのココロにV-Sido OSを提供[14]。
- 10月 - BRAVE ROBOTICSと共同で巨大変形ロボットを建造する「Project J-deite」の試作機「J-deite Quarter」を公開[15]。
- 11月23日 - Maker Faire Tokyo2014でIntel Edisonに対応したV-Sido CONNECTを披露[16]。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
- 2024年(令和6年)
- 1月4日 - 本社を港区虎ノ門2-2-1 住友不動産虎ノ門タワーに移転。
特徴
[編集]吉崎により開発されたV-Sido OSを中心に事業展開している。V-Sido OSの特徴として直感的操作で人型ロボットを動かせる点、簡単なプログラム知識があればパソコンを介さずにスマートフォン等からロボット操作が行える点、リアルタイム演算で関節等の姿勢制御を行えるために事前のモーション調整が不要である点[29]、高価な特注品を用いずに既存の部品(AIやサーボモータ)を用いてロボット製作が可能になる点が挙げられる[30]。2014年6月現在で日本電産製、双葉電子工業製、近藤科学製、ROBOTIS社(韓国)製のサーボモーターに対応している。V-Sido OS採用企業としては、アルデバランロボティクス等が紹介されている[31]。
プロジェクト「Project J-deite」
[編集]同プロジェクトはV-Sido OSのアスラテックと変形ロボットのBRAVE ROBOTICSとトランスフォーマーのタカラトミーによる変形ロボット製造プロジェクトである。この一環として2014年10月には1.3メートルの試作機「J-deite Quarter」が公開された。2017年中の完成を目指して3.5メートルの人型ロボットから時速60km/h走行可能なビークルモードへ完全変形する「J-deite RIDE」の共同開発が行われ、[32] 2018年4月26日に試作機が公開された。2020年には全長5メートルのロボットを開発する構想がある。[33]
プロジェクト「ロボドル - ロボットアイドル普及プロジェクト -」
[編集]博報堂、ココロ、佐川電子、アスラテックによる共同プロジェクト。V-Sido OSを用いたロボットの適切なキャスティングや動作管理、ロボット用衣装・メイクなどのサポートを提供し、アイドルロボットの活躍の場を広げていく計画。イベントやテレビ番組、映像作品などでのロボットの活用促進と市場開拓を目指す。[34]
脚注
[編集]- ^ “アスラテック株式会社 第15期決算公告”. 2022年1月3日閲覧。
- ^ アスラテック株式会社 第18期決算公告
- ^ “ASRATECさんに行ってきました!”. ロボットスタートnews. (2014年12月24日) 2015年10月8日閲覧。
- ^ IPA公募結果:2009年度上期 未踏本体 公募結果
- ^ iPhoneでロボット操作=V-Sido(ブシドー) for Smartphone
- ^ 2009年度上期「未踏IT人材発掘・育成事業」スーパークリエータの認定について
- ^ 文化庁メディア芸術祭第16回受賞作品
- ^ ロボット操作を誰でも簡単に──制御システム「V-Sido」に込めた思い
- ^ ソフトバンク、ロボ事業参入 新会社母体に準備本格化 高度AI、人型開発へ Archived 2014年7月13日, at the Wayback Machine.
- ^ アスラテック新規ロボット事業発表会[リンク切れ]
- ^ ホビーロボから巨大ロボまで――ロボットの簡単制御を実現する「V-Sido CONNECT」
- ^ ロボット制御ソフトウエア「V-Sido OS」で、 ロボット・ソフトウエア事業へ本格参入[リンク切れ]
- ^ ソフトバンク、ロボット制御ソフトの外販開始 Archived 2014年6月12日, at the Wayback Machine.
- ^ “SBアスラテック「V-Sido OS」をサンリオのココロに提供 & ムラタS「チアリーディング部」発表”. JC-NET (2014年9月26日). 2015年2月10日閲覧。
- ^ “マジで動くぞ!! 巨大変形ロボットをほんとに建造しちゃう「Project J-deite」の第1弾公開”. ねとらぼ. (2014年10月14日) 2015年6月17日閲覧。
- ^ “「V-Sido CONNECT」がインテルEdison対応、MFT2014で実機を紹介”. MONOist. (2014年11月18日) 2015年2月12日閲覧。
- ^ “アスラテックなど、音楽に合わせて踊らせる制御システム開発”. ロボナブル. (2015年1月16日) 2015年2月12日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “アスラテック、ロボット制御マイコンボードを提供--JavaScriptで操作可能”. ZDNet. (2015年3月3日) 2015年3月14日閲覧。
- ^ “BRAVE ROBOTICSとアスラテック、巨大変形ロボット「J-deite RIDE」の開発に着手”. レスポンス. (2015年6月12日) 2015年6月17日閲覧。
- ^ “ロボットをエンタメ市場に「ロボドルプロジェクト」、乃木坂46と共演”. monoist. (2015年7月17日) 2015年10月3日閲覧。
- ^ “本社移転のご案内”. アスラテック. (2016年2月17日) 2017年6月3日閲覧。
- ^ “「VRcon for Pepper」のライセンス提供を開始”. アスラテック. (2016年7月20日) 2017年6月3日閲覧。
- ^ “車に変形する乗用人型ロボットが2017年に完成予定。J-deite計画大詰めに向け、アスラテックなど3社が量産化視野のLLP設立”. engadget. (2016年11月11日). オリジナルの2020年3月6日時点におけるアーカイブ。 2017年6月3日閲覧。
- ^ ““視力4.0”実現、見えるものも見えないものも拡張するメガネスーパーのウェアラブル端末「b.g.」”. INTERNET Watch. (2017年1月17日) 2017年6月3日閲覧。
- ^ “重機のようにロボットを操縦できるコックピット型コントローラー”. MONOist. (2017年2月14日) 2017年6月3日閲覧。
- ^ “アスラテック、ロボットによる多言語作業をクラウドAIでサポート”. マイナビ. (2017年5月31日) 2017年6月3日閲覧。
- ^ “アスラテック、遠隔ロボットコントローラー「V-Sido WebConnect」を開発——5G活用に向け実証実験も開始”. fabcross. (2018年3月30日) 2018年4月28日閲覧。
- ^ “ヒト2人が乗ったまま車に変形できる人型ロボット「J-deite RIDE」公開”. PC Watch. (2018年4月26日) 2018年4月28日閲覧。
- ^ V-Sidoとは
- ^ ソフトバンクがロボット事業で二の矢を放つ、人とロボの橋渡しをする「V-Sido OS」
- ^ 新規ロボット事業発表会資料
- ^ “クルマに変形する全長3.5メートルのヒト型ロボット「ジェイダイト・ライド」 BRAVE ROBOTICSとアスラテックが共同開発へ”. ITmedia LifeStyle. (2015年6月12日) 2015年6月17日閲覧。
- ^ “人型から車型に10秒以内に変形 3.5メートルのロボット「J-deite RIDE」開発へ”. ITmedia ニュース. (2015年6月12日) 2015年6月17日閲覧。
- ^ ““ロボットアイドル”の普及目指す「ロボドルプロジェクト」発足 「乃木坂46」のMVに出演”. ITmedia ニュース. (2015年7月17日) 2015年10月3日閲覧。
関連人物
[編集]- 倉田光吾郎 - オリジナルロボット「クラタス」の共同制作者