第29回グラミー賞
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第29回グラミー賞 | |
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受賞対象 | 1986年度の音楽作品 |
開催日 | 1987年2月24日 |
会場 | シュライン・オーディトリアム, LA, CA |
国 | アメリカ合衆国 |
主催 | NARAS |
司会 | Billy Crystal |
テレビ/ラジオ放送 | |
放送局 | CBS |
第29回グラミー賞(だい29かいグラミーしょう、The 29th Annual Grammy Awards)は、1987年2月24日にカリフォルニア州ロサンゼルス市のシュライン・オーディトリアムにて授賞式が行われた。司会はビリー・クリスタルが務めた[1]。
受賞・候補作
[編集]主要部門
[編集]- 最優秀レコード賞 (Record of the Year)
- "ハイヤー・ラヴ(Higher Love)" - スティーヴ・ウィンウッド(『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ(Back in the High Life)』所収)
- "スレッジハンマー(Sledgehammer)" - ピーター・ガブリエル(『So』所収)
- "グレイテスト・ラブ・オブ・オール(The Greatest Love of All)" - ホイットニー・ヒューストン(『そよ風の贈りもの(Whitney Houston)』所収)
- "恋におぼれて(Addicted to Love)" - ロバート・パーマー(『リップタイド(Riptide)』所収)
- "愛のハーモニー(That's What Friends Are For)" - ディオンヌ・ワーウィック、エルトン・ジョン、グラディス・ナイト、スティーヴィー・ワンダー
- 最優秀アルバム賞 (Album of the Year)
- 『グレイスランド(Graceland)』 - ポール・サイモン
- 『So』 - ピーター・ガブリエル
- 『コントロール(Control)』 - ジャネット・ジャクソン
- 『追憶のブロードウェイ(The Broadway Album)』 - バーブラ・ストライサンド
- 『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ(Back in the High Life)』 - スティーヴ・ウィンウッド
- 最優秀楽曲賞 (Song of the Year)
- "That's What Friends Are For" - ディオンヌ・ワーウィック、エルトン・ジョン、グラディス・ナイト、スティーヴィー・ワンダー(ディオンヌ・ワーウィック『フレンズ』所収)
- "恋におぼれて(Addicted to Love)" - ロバート・パーマー(『リップタイド(Riptide)』所収)
- "グレイスランド(Graceland)" - ポール・サイモン(『グレイスランド(Graceland)』所収)
- "ハイヤー・ラヴ(Higher Love)" - スティーヴ・ウィンウッド(『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ(Back in the High Life)』所収)
- "スレッジハンマー(Sledgehammer)" - ピーター・ガブリエル(『So』所収)
- 最優秀新人賞 (Best New Artist)
ポップ
[編集]- 最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス(女性) (Best Pop Solo Performance, Female)
- 『追憶のブロードウェイ(The Broadway Album)』 - バーブラ・ストライサンド
- "トゥルー・カラーズ(True Colors)" - シンディ・ローパー
- "パパ・ドント・プリーチ(Papa Don't Preach)" - マドンナ(『トゥルー・ブルー』所収)
- "Typical Male" - ティナ・ターナー
- "Friends" - ディオンヌ・ワーウィック
- 最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス(男性) (Best Pop Solo Performance, Male)
- 『ハイヤー・ラヴ』 - スティーヴ・ウィンウッド(『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ(Back in the High Life)』所収)
- "Glory Of Love" - ピーター・セテラ
- "Danger Zone" - ケニー・ロギンス
- "Sweet Freedom" - マイケル・マクドナルド
- "Graceland" - ポール・サイモン
- 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス (Best Pop Duo/Group Performance)
- "That's What Friends Are For" - ディオンヌ・ワーウィック、エルトン・ジョン、グラディス・ナイト、スティーヴィー・ワンダー
- "The Next Time I Fall" - ピーター・セテラ&エイミー・グラント
- "On My Own" - パティ・ラベル&マイケル・マクドナルド
- "All I Need Is a Miracle" - マイク・アンド・ザ・メカニックス
- "Holding Back The Years" - シンプリー・レッド
- 最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス (Best Pop Instrumental Performance)
- "Top Gun Anthem" - ハロルド・フォルターメイヤー、スティーヴ・スティーヴンス
- "Overjoyed" - スタンリー・クラーク
- "David Foster" - デイヴィッド・フォスター
- "The Brazilian" - ジェネシス
- "Johnny's Theme" - The Tonight Show Band with Doc Severinsen
ロック
[編集]- 最優秀ロック・ボーカル・パフォーマンス(女性) (Best Rock Vocal Performance, Female)
- "Back Where You Started" - ティナ・ターナー(『Break Every Rule』所収)
- "Seven the Hard Way" - パット・ベネター
- "911" - シンディ・ローパー
- "Talk to Me" - スティーヴィー・ニックス
- "No Way to Treat a Lady" - ボニー・レイット
- 最優秀ロック・ボーカル・パフォーマンス(男性) (Best Rock Vocal Performance, Male)
- "恋におぼれて(Addicted to Love)" - ロバート・パーマー(『リップタイド(Riptide)』所収)
- "Eye of the Zombie" - ジョン・フォガティ
- "Sledgehammer" - ピーター・ガブリエル
- "To Be a Lover" - ビリー・アイドル
- "Take Me Home Tonight" - エディー・マネー
- 最優秀ロック・ボーカル・パフォーマンス(デュオもしくはグループ) (Best Rock Vocal Performance by a Duo or Group)
- "ミッショナリー・マン(Missionary Man)" - ユーリズミックス(『リヴェンジ(Revenge)』所収)
- "サン・シティ(Sun City)" - アパルトヘイトに反対するアーティストたち
- "Tuff Enuff" - ファビュラス・サンダーバーズ
- "Harlem Shuffle" - ローリング・ストーンズ(『ダーティ・ワーク(Dirty Work)』所収)
- "アフターバーナー(Afterburner)" - ZZトップ
- 最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス (Best Rock Instrumental Performance)
- "Peter Gunn" - アート・オブ・ノイズ featuring Duane Eddy(『イン・ヴィジブル・サイレンス(In Visible Silence)』所収)
- "Down At Antones" - ファビュラス・サンダーバーズ
- "Zap" - エリック・ジョンソン
- "Where's The Walrus?" - アラン・パーソンズ・プロジェクト
- "アメイジング・グレイス(Amazing Grace)" - イエス
R&B
[編集]- 最優秀R&Bパフォーマンス(女性) (Best R&B Performance, Female)
- "Caught Up in the Rapture" - アニタ・ベイカー(『Rapture』所収)
- "ジャンピン・ジャック・フラッシュ(Jumpin' Jack Flash)" - アレサ・フランクリン
- 『コントロール(Control)』 - ジャネット・ジャクソン
- 『デスティニー(Destiny)』 - チャカ・カーン
- 『ウィナー・イン・ユー (Winner in You)』 - パティ・ラベル
- 最優秀R&Bパフォーマンス(男性) (Best R&B Performance, Male)
- "Living in America" - ジェームス・ブラウン(『ロッキー4/炎の友情』より)
- "Since I Fell for You" - アル・ジャロウ
- "The Rain" - Oran "Juice" Jones
- "Love Zone" - ビリー・オーシャン
- "Give Me the Reason" - ルーサー・ヴァンドロス
- 最優秀R&Bボーカル・パフォーマンス(デュオもしくはグループ) (Best R&B Vocal Performance by a Duo or Group)
- "Kiss" - プリンス&ザ・レヴォリューション(『プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン(Under the Cherry Moon)』より)
- "Real Love" - Ashford & Simpson
- "Word Up!" - キャメオ(『Word Up』所収)
- "The Super Bowl Shuffle" - Chicago Bears Shufflin' Crew
- "Raising Hell" - Run-D.M.C.(『レイジング・ヘル(Raising Hell)』所収)
- 『プロミス(Promise)』 - シャーデー
- 最優秀R&Bソング (Best R&B Song)
- "Sweet Love" - アニタ・ベイカー(『Rapture』所収)
- "Give Me The Reason" - ルーサー・ヴァンドロス
- "Kiss" - プリンス&ザ・レヴォリューション
- "Living In America" - ジェームス・ブラウン
- "What Have You Done For Me Lately" - ジャネット・ジャクソン
- 最優秀R&Bインストゥルメンタル・パフォーマンス (Best R&B Instrumental Performance)
- "And You Know That" - イエロージャケッツ(『シェイズ(Shades)』所収)
- "Hideaway" - スタンリー・クラーク(『ハイダウェイ(Hideaway)』所収)
- "Zanzibar Breeze" - ビリー・コブハム(『パワープレイ(Powerplay)』所収)
- 『デュオトーンズ(Duotones)』 - ケニー・G
- "Movie Song" - カシーフ
ジャズ
[編集]- 最優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンス(女性)
- 最優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンス(男性)
- ボビー・マクファーリン "Round Midnight" (『ラウンド・ミッドナイト:オリジナル・サウンドトラック(Round Midnight (soundtrack))』所収)
- 最優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "2+2 Plus"(アミック・バイラム、Darlene Koldenhoven、John Laird、Mary Hylan) クレア・フィッシャー・セクステットと共演『フリー・フォール(Free Fall)』
- 最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス(ソロ)
- マイルス・デイヴィス 『TUTU(Tutu)』
- 最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス(グループ)
- ウィントン・マルサリス 『J MOOD(J Mood)』
- 最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス(ビッグバンド)
- 最優秀ジャズ・フュージョン・パフォーマンス
- ボブ・ジェームス&デヴィッド・サンボーン 『ダブル・ヴィジョン(Double Vision)』
ゴスペル
[編集]- 最優秀ゴスペル・パフォーマンス(女性)
- 『Morning Like This』 - Sandi Patty
- 最優秀ゴスペル・パフォーマンス(男性)
- 『Triumph』 - フィリップ・ベイリー
- 最優秀ゴスペル・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "They Say" - デニース・ウィリアムス&Sandi Patti
ラテン
[編集]- 最優秀ラテン・ポップ・パフォーマンス
- "Le Lo Lai" - ホセ・フェリシアーノ(『Te Amaré 』所収)
- 最優秀トロピカル・ラテン・パフォーマンス
- 『エセーナス(Escenas)』 - ルーベン・ブラデス
- 最優秀メキシカン・アメリカン・パフォーマンス
レゲエ
[編集]- 最優秀レゲエ録音
ポルカ
[編集]- 最優秀ポルカ録音
- Eddie Blazonczyk's Versatones『Another Polka Celebration』 - Eddie Blazonczyk
- ジミー・スター& His Orchestra『I Remember Warsaw』 - ジミー・スター
ブルース
[編集]- 最優秀トラディショナル・ブルース録音
- 『ショウダウン!(Showdown!)』 - アルバート・コリンズ、ジョニー・コープランド、ロバート・クレイ
フォーク
[編集]- 最優秀フォーク録音
- "My Toot Toot" - ロッキン・シドニー(『My Toot Toot』所収)
- 最優秀コンテンポラリー・フォーク録音(新設)
- Various Artists『Tribute to Steve Goodman』 - Al Bunetta、Dan Einstein、Hank Neuberger(プロデューサー)
カントリー
[編集]- 最優秀カントリー・ボーカル・パフォーマンス(女性)
- "Whoever's in New England" - リーバ・マッキンタイア(『Whoever's in New England』所収)
- "Daddy's Hands" - ホーリー・ダン
- "Cry" - クリスタル・ゲイル
- "Today I Started Loving You Again" - エミルー・ハリス
- "Love at the Five and Dime" - キャシー・マティア
- 最優秀カントリー・ボーカル・パフォーマンス(男性)
- 『今宵はフィフティーズで(Lost in the Fifties Tonight)』 - ロニー・ミルサップ
- 『Guitar Town』 - Steve Earle
- 『Diggin' Up Bones』 - ランディ・トラヴィス
- 『Ain't Misbehavin'』 - Hank Williams Jr.
- 『Guitars, Cadillacs, Etc., Etc.』 - ドワイト・ヨアカム
- 最優秀カントリー・ボーカル・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Grandpa" - The Judds(『Rockin' with the Rhythm』所収)
- "She and I" - アラバマ
- "Born Yesterday" - エヴァリー・ブラザース
- "She Used to Be Somebody's Baby" - Gatlin Brothers
- "Class of '55" - ジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、ロイ・オービソン、カール・パーキンス
- 最優秀カントリー・ソング
- The Judds "Grandpa" - Jamie O'Hara(ソングライター)(『Rockin' with the Rhythm』所収)
- "Daddy's Hands" - Holly Dunn
- "Guitar Town" - Steve Earle
- "Guitars, Cadillacs" - Dwight Yoakam
- "Whoever's in New England" - Reba McEntire
ニューエイジ
[編集]- 最優秀ニューエイジ録音(新設)
チルドレンズ
[編集]- 最優秀録音(子供向け)
コメディ
[編集]- 最優秀コメディ録音
- 『Those of You With or Without Children, You'll Understand』 - ビル・コスビー
スポークン
[編集]- 最優秀スポークン・ワードもしくは非ミュージカル録音
- 『Interviews From the Class of '55 Recording Sessions』 - ジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、チップス・モーマン、リッキー・ネルソン、ロイ・オービソン、カール・パーキンス、サム・フィリップス
ミュージカル・ショー
[編集]- 最優秀キャスト・ショー・アルバム
- The original 1986 cast『Follies in Concert』 - Thomas Z. Shepard(プロデューサー)
作曲・編曲
[編集]- 最優秀インストゥルメンタル作曲
- 最優秀インストゥルメンタル編曲
- ビル・ワトラス、パトリック・ウィリアムズ "Suite Memories" - パトリック・ウィリアムズ(編曲者)(『 Someplace Else』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり)
- バーバラ・ストライサンド "Somewhere" - デイヴィッド・フォスター(編曲者)(『追憶のブロードウェイ(The Broadway Album)』所収)
ヒストリカル
[編集]- 最優秀ヒストリカル・アルバム
- 『アトランティック・リズム・アンド・ブルース 1947-1974(Atlantic Rhythm and Blues 1947-1974, Vols. 1-7)』 - Aziz Goksel、Bob Porter(プロデューサー)
パッケージングおよびノーツ
[編集]- 最優秀アルバム・パッケージ
- マイルス・デイヴィス 『TUTU』 - 石岡瑛子(アート・ディレクター)
- 最優秀アルバム・ノーツ
- フランク・シナトラ『The Voice - The Columbia Years 1943-1952』 - アンドリュー・サリス、Frank Conroy、Gary Giddins、Jonathan Schwartz、Murray Kempton、Stephen Holden、Wilfrid Sheed(アルバム・ノーツ・ライター)
制作・エンジニアリング
[編集]- 最優秀エンジニアド録音(非クラシカル)
- スティーヴ・ウィンウッド『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ(Back In The High Life)』 - Jason Corsaro、Mike Nicholson、Tom Lord-Alge(エンジニア)
- 最優秀エンジニアド録音(クラシカル)
- ウラディミール・ホロヴィッツ『ホロヴィッツ・スタジオレコーディング 1985 ニューヨーク(Horowitz - The Studio Recordings, New York 1985)』 - Paul Goodman(エンジニア)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
- クラシカル・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー
ミュージック・ビデオ
[編集]- 最優秀ミュージック・ビデオ(短編)
- ダイアー・ストレイツ『ブラザーズ・イン・アームス(Brothers in Arms: The Video Singles)』
- 最優秀ミュージック・ビデオ(長編)
- 『ブリング・オン・ザ・ナイト(Bring On the Night)』 - スティング(ビデオ・プロデューサー) 。マイケル・アプテッド(ビデオ・ディレクター)。
出典
[編集]- ^ 29th Annual GRAMMY Awards Grammy